May 21, 2015 / 5:27 AM / 3 years ago

〔アングル〕中国版「ドットコム・バブル」、上場来42倍の株価も

[香港 21日 ロイター] - 中国版「ドットコム・バブル」がいよいよ盛り上がっている。3月に深セン市場に上場した動画ネット配信企業、北京暴風科技 の株価は上場以来42倍に跳ね上がった。中国版ナスダックとも呼ばれる深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」ではこうした状況も決して例外とはいえない。

同市場のベンチマークとなる創業板指数 は今年に入ってから2倍以上に上昇し、世界で最も熱い市場となっている。新規上場銘柄については平均の上昇率が約500%(6倍)と、投資家にとっては垂涎の水準だ。

当局は中国で株式取引の9割を占める個人投資家に過度なリスクは取らないよう呼び掛けているが、口座開設数は過去最高を記録、信用取引の規模も昨年7月以来で4倍強に拡大し、約1兆8000億元(2901億ドル)に達した。

新規株式公開(IPO)調査も手掛ける投資会社Ipoxシュスターのジョセフ・シュスター氏は「市場の勢いがあまりに強く、バブル崩壊や急落は今のところなさそうだ」と話す。

投資家のリスク志向は政府の政策に対する期待などが背景だ。

南海基金管理の上海駐在投資主管、デビッド・ダイ氏は「中国経済の回復と構造転換に政府が期待するセクターはハイテク分野だ」と指摘。「もちろんバブルは存在するが、これが非常に価値あるイノベーションに資金を必要とするハイテク企業への資源誘導方法なのだ」と話す。

銀行融資は高コストであるほか、非公式チャネルを通じた資金調達への規制も強まるなか、新興企業にとってIPOは効率的な資金調達手段となっている。

北京暴風科技はIPOで3420万ドルを調達。応募倍率は291倍となった。初値は7.14元で、今では300.81元で取引されている。

今年に入ってから創業板に上場したのは58企業。過去最多だった2011年の122企業を超える勢いだ。

<赤字なのに50%強上昇>

バブルは数字でも裏付けられており、創業板の株価収益率(PER)は平均で106倍。2009年に付けた128倍に近付いている。

また、トムソン・ロイターが創業板に上場する200企業を分析したところ、約2割はアナリストのカバー対象となっていないことが分かった。

さらに、一部の株価は基本的なロジックも通用しない値動きとなっている。農産物生産などを手掛ける広東星河生物科技 の株価は今年50%強上昇しているが、過去2年間は赤字経営だ。

北京暴風科技と広東星河生物科技の経営幹部はロイターの取材にいずれもコメントを拒否した。

資産運用マネジャーは市場が天井を打ったかどうかについてはまだ判断できていない。

BMOアセット・マネジメント(香港)のポートフォリオマネジャー、キース・テイラー氏は「マクロ経済のファンダメンタルズはあまり好ましくないように見えるが、個人投資家はブームに乗り続けるだろう。このため、バリュエーションがバブルなのかそうでないのかは非常に言い難い」としている。

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