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WRAPUP 1-ギリシャ支援協議、チプラス首相は「進展」強調 合意にはなお溝
2015年6月4日 / 03:59 / 2年後

WRAPUP 1-ギリシャ支援協議、チプラス首相は「進展」強調 合意にはなお溝

[ブリュッセル/アテネ 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)当局者との会談を終えたギリシャのチプラス首相は4日未明、債権団との合意が「視野に入った」と強調、5日が期限の国際通貨基金(IMF)への融資返済についても、支払いを行うと述べた。

欧州委員会も「それぞれの立場への理解が進んだ」としているが、債権団が支援実施の条件として要求している社会保障の削減や増税に関しては、ギリシャ政府はなお拒否。双方の溝は埋まっていないようだ。

3日の協議には、ユンケル欧州委員長、ユーログループのデイセルブルム議長が出席。協議は向こう数日以内にも再び開催される見通し。

ギリシャの資金枯渇までまさに秒読みとなるなか、債権団はギリシャに要求する黒字目標を引き下げるなど、妥協の姿勢を示している。

一方、財政緊縮の停止を公約に総選挙で勝利したチプラス政権は、債権団に安易に屈するわけにはいかないという事情がある。与党報道官のニコス・フィリス氏は地元テレビで「最終通告」にはサインしないと強調。飲めない要求を突き付けられた場合には総選挙を行うと述べた。

<ギリシャ、社会保障削減や増税にはなお抵抗>

ギリシャのチプラス首相は会談後「合意が近いと確信している」と述べる一方で「現実的な視点での協議妥結が必要だ」ともけん制した。

債権団がプライマリーバランスの黒字目標を引き下げたことについては「プライマリーバランスでは合意が極めて近い。過去の厳しい緊縮策は行わないことで、関係者全員が合意したということだ」と述べた。

しかし、チプラス首相は、低所得の年金受給者向けの補助金削減や、増税につながる付加価値税の改定については、なお抵抗している。

今週は、債権団が妥協を示したほか、ギリシャ政府が新たな財政再建案を提示するなど、一定の前進があったと言えそうだ。ただショイブレ独財務相は新たなギリシャ案について「内容に決定的な変化はない」と一蹴。支援協議の合意にはまだ時間がかかるとの認識を示している。

<債権団、プライマリーバランスで妥協も>

関係筋によると、債権団は、ギリシャのプライマリーバランスの黒字について、今年は対国内総生産(GDP)比1%、来年は同2%を目標とする案を提示。現行案ではぞれぞれ3%、4.5%となっている。

ギリシャは、今年0.8%、来年1.5%を主張しているという。

黒字目標の差は縮小しているが、目標を達成する手段については、未解決の問題が山積。年金問題などでは歩み寄りの姿勢は見られない。

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