[ローマ/フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は資産買い入れプログラムの一環として、イタリアの不良債権を買い入れ、銀行に対する資金供給の担保としても受け入れる方向でイタリア政府と協議を進めている。イタリア財務省が12日、明らかにした。
財務省当局者は記者団に対し、ECBは1兆5000億ユーロの資産担保証券(ABS)買い入れプログラムの一環としてこうした債券を買い入れる可能性があると述べた。
ECBからこの件に関してコメントは得られていない。
実際に買い入れが決定されれば、約3カ月間返済が滞っている融資に裏打ちされたABSを買い入れることでECBが背負うリスクが増大し過ぎないか、他のユーロ加盟国で議論が沸き起こるのは避けられないと見られている。
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