[香港 10日 ロイター] - 電子商取引大手のアリババ・グループ・ホールディング のオンラインショッピングモール、タオバオが、20日以降、販売業者に商品が本物である証拠の提示を求め、偽造高級品の販売取り締まりを強化することが、4日付の業者への通知で明らかになった。
今後、高級品を販売する業者は、インボイスやブランド発行のレターなどの証拠書類のアップロードが義務付けられ、タオバオの検閲を受ける。アップロードがされない場合、商品はサイトから撤去され、資金は凍結される。
同通知は「信用性の高い健全なショッピング環境を築き、消費者とブランド所有者の法的利益を保護するため、高級ブランド商品の販売規制を強化する」としている。
販売業者には即刻、偽造品を点検、修正するよう求める一方、従わない場合、閉店や他罰則を科すとした。
人民日報は先週、当局が、商標権侵害および、偽造品や粗悪品販売をターゲットにした電子商取引の取り締まりを強化すると報じた。この動きによって、アリババや、大手検索サイト百度(バイドゥ) などが影響を受ける可能性がある。
昨年5月、仏ケリング 保有のグッチ、イブ・サンローランなどの高級ブランドは、アリババが偽造品販売を容認したとして米国で訴訟を起こした。
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