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再送-為替こうみる:ユーロと英ポンドの上昇、中銀のけん制発言に警戒=BBH 村田氏
2017年6月29日 / 02:09 / 5ヶ月後

再送-為替こうみる:ユーロと英ポンドの上昇、中銀のけん制発言に警戒=BBH 村田氏

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[東京 29日 ロイター] -

<ブラウン・ブラザーズ・ハリマン 通貨ストラテジスト 村田雅志氏>

金融政策の行方が注目される欧州、英国、カナダの中銀総裁が参加したシンポジウムでの発言をそれぞれタカ派寄りと受け止め、各国・地域の通貨はそろって上昇した。

新鮮な材料を渇望していた市場に、いいネタが提供されたといったところか。米国ネタに食傷気味となりつつあった一方、英ポンドやユーロの上昇シナリオは見過ごされてきただけに、新たなポジション構築の動きが広がりやすかっただろう。

ただ、各国・地域ではファンダメンタルズに温度差がある。とりわけ、ユーロと英ポンドの上昇はやや行き過ぎ感があり、今後けん制発言が出やすく、注意が必要だろう。

市場のタカ派織り込みが最も自然に見えるのはカナダだ。米国に地理的にも近いこともあってカナダ景気は回復基調を強めている。米国が金融政策の正常化を進めていることもあって、カナダ中銀では金融緩和を手仕舞い、利上げに転ずる機運が盛り上がっているように思える。年内の米ドル/加ドルは、昨年安値1.25加ドル程度まで加ドル高の余地がありそうだ。

イングランド銀行(英中央銀行、BOE)のカーニー総裁は、これまでハト派寄りの姿勢を貫いていただけに、利上げの可能性を言及したことでポンドが一段高となる展開に違和感はない。

ただ、利上げを織り込んだポンド高が続くようなら、英景気は悪化に転じるだろう。欧州連合(EU)離脱の協議も先行き不透明で、協議が進むにつれ英国の景況感が一気に悪化する可能性も十分にある。この場合、英経済はスタグフレーション色が強まるだろうが、BOEは景気を優先し、ポンド安を志向するだろう。

相場が最も過剰に反応したのがユーロだ。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の講演中の相場は「インフレがリフレに変わった」など都合のいい発言だけ買いで反応し、金融緩和の必要性への言及など不都合な発言は無視していた。翌日には早速、火消し報道が伝わった。 ECBのバランスシート拡大はドイツ債の供給不足もあって限界に近づいており、将来の調整に向けた地ならしをしたいというのは確かだろう。ただ、ECBが金融緩和の解除を急ぐ必要性は薄い。ユーロ/ドルはテクニカル的に1.15ドルが視野に入りつつあるが、通貨高による交易条件の悪化やインフレ圧力抑制の面からは警戒水域に近い。ユーロ高でファンダメンタルズが毀損すれば結局、緩和を継続せざるを得なくなる。

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