Reuters logo
再送-為替こうみる:米長期金利低迷、原因は前例ないマイナスのタームプレミアム=三菱UFJMS証 服部氏
2017年11月10日 / 03:48 / 13日前

再送-為替こうみる:米長期金利低迷、原因は前例ないマイナスのタームプレミアム=三菱UFJMS証 服部氏

(検索コードを修正しました)

[東京 10日 ロイター] -

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 シニア投資ストラテジスト 服部隆夫氏>

米国債市場では、10年債利回りが2%台前半で低迷しているが、この原因は、過去に前例のないマイナスのタームプレミアムにある。

タームプレミアムは、投資家が長期に渡って資金を固定するリスクに対するプレミアムで、常識的にはプラス圏で推移するものだ。

米10年国債のタームプレミアムの過去の平均は1.646%だが、今年年初から足元までのタームプレミアムの平均はマイナス0.291%となっている。現在の10年国債利回りの水準を前提に、同プレミアムが過去の平均に戻るとすれば、10年債利回りは4%まで上昇することになる。

マクロ的な視点で捉えれば、世界的な貯蓄超過がマイナスのタームプレミアムを誘発している。貯蓄超過は資金余剰とほぼ同義で、世界的な「カネ余り」を示している。

この「カネ余り」の資金が、日経平均などの株式市場や債券市場に流れ込み、株高を形成し、長期金利を低下させている。結果的に、米長期金利と高相関を保っているドル/円相場の上値は抑えられている。

先々を見渡せば、循環的に景気回復が続いたとしても、世界的な貯蓄超過のトレンドは長期化する公算が大きく、タームプレミアムが、早々に過去の平均値に収れんすることは考えにくい。

最近では投資需要が伸びてカネ余りの度合いがやや低下してきているが、こうした投資は主に人工知能(AI)などに向かっているとみられるため、労働者の賃金や消費が押し上げられる余地は限られる。供給が増えても需要が増えない状況が続きそうだ。

高齢化やAIの広がりなどの構造変化を背景に、米国を含む先進国では政策金利が上昇しても、長期金利が上昇しにくい環境が続いていくと予想される。

また、米連邦準備理事会(FRB)次期議長のパウエル氏は、景気を冷やすほど積極的な引き締めはしないだろう。

こうした前提で、ドル/円については緩やかなドル高/円安を予想し、年内の上値めどは115.30円程度とみている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below