(内容を更新しました) [14日 ロイター] - アジア通貨市場では、ウォンを中心に大半の新興国通貨が対米ドルで上昇し た。トランプ米大統領が13日にティラーソン国務長官を更迭したことや、2月の米消費者物価指数(CP I、季節調整済み)の伸びが鈍化したことで、ドルが下落した。 ANZバンキンググループ(シンガポール)のアジア調査責任者、Khoon Goh氏は「アジア通貨は引き 続き、ドル下落を受けた動きとなっている」と指摘。「CPIが発表された今、焦点は来週の連邦公開市場 委員会(FOMC)に移った。利上げは完全に織り込まれているが、さらに重要なのは、連邦準備理事会( FRB)が今年の利上げ回数の見通しを4回に増やすかどうかだ」と述べた。 アジア市場ではウォンが上昇をけん引し約0.37%高。 この日発表された韓国の2月の失業率は3.6%と前月から横ばいとなり、企画財政省は雇用拡大が見 られないことが国内最大の経済問題だとの見方を示した。 タイバーツは約0.3%上昇し、対米ドルで4年超ぶりの高値。 半面、インドルピーは0.25%安。国営銀行2位のパンジャブ・ナショナル銀行(PNB) で発覚した不正取引の総額がさらに1億4500万ドル増える見込みとなる中、インド準備銀行 (中央銀行、RBI)は全ての国内銀行に対し、不正の核心にあるLOU(融資の確約証)発行を禁止した 。 0551GMT(日本時間午後2時51分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前日NY市場引け値 。 Change on the day as at 0 551 GMT Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 106.410 106.56 +0.14 Sing dlr 1.310 1.3118 +0.15 Taiwan dlr 29.241 29.252 +0.04 Korean won 1063.600 1067.5 +0.37 Baht 31.140 31.24 +0.32 Peso 52.050 52.04 -0.02 Rupiah 13725.000 13746 +0.15 Rupee 64.980 64.89 -0.14 Ringgit 3.894 3.8985 +0.12 Yuan 6.316 6.3240 +0.12 Change so far Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 106.410 112.67 +5.88 Sing dlr 1.310 1.3373 +2.09 Taiwan dlr 29.241 29.848 +2.08 Korean won 1063.600 1070.50 +0.65 Baht 31.140 32.58 +4.62 Peso 52.050 49.93 -4.07 Rupiah 13725.000 13565 -1.17 Rupee 64.980 63.87 -1.71 Ringgit 3.894 4.0440 +3.85 Yuan 6.316 6.5069 +3.02 (※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)