(内容を更新しました) [19日 ロイター] - アジア通貨市場では、大半の新興国通貨 が対米ドルで下落した。パウエル連邦準備理事会(FRB)議長就任後 初の開催となる20―21日の連邦公開市場委員会(FOMC)に関心 が集まっている。 FRBは今年3回利上げする見通しを示しているが、これを4回へ 引き上げるかどうかが焦点。 オアンダのアジア太平洋地域トレーディング責任者スティーブン・ イネス氏は「コンセンサスでは、4回の利上げはハードルが高いとみら れているが、市場は正当な理由を持って警戒している」と指摘。「3月 の利上げは既定路線だが、FRB理事の多くは2018年の成長見通し を既に引き上げている」と述べた。 最近発表された米経済指標は楽観的な内容が多い。FRBが16日 発表した2月の鉱工業生産指数は1.1%上昇となり、4カ月ぶりの大 幅な伸びを記録。ドル指数は下支えされている。 アジア通貨ではウォンが約0.5%安と、約2週間ぶり 安値。韓国は米韓自由貿易協定(KORUS)の再交渉を進めている。 フィリピンペソも下落し、1日の下げとしては約3週間 ぶりの大きさとなった。16日に発表された2017年の経常収支は2 5億2000万ドルの赤字で、赤字額は前年の2倍以上だった。 シンガポールドルとタイバーツも下落した。 半面、台湾ドルは約0.2%高。良好なファンダメンタル ズに支えられているほか、他のアジア通貨と比べ過小評価されていると の見方もある。 トランプ米大統領が16日、米国と台湾の高官の行き来を認め会談 を後押しする内容の「台湾旅行法」に署名したことに対し、中国外務省 は17日、「断固たる反対」を表明した。 0448GMT(日本時間午後1時48分)現在のアジア新興国通 貨の対米ドル相場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシン ガポールドルは前日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 105.780 106 +0.21 Sing dlr 1.319 1.3173 -0.11 Taiwan dlr 29.185 29.231 +0.16 Korean won 1071.000 1066.2 -0.45 Baht 31.214 31.18 -0.11 Peso 52.060 51.93 -0.25 Rupiah 13761.000 13745 -0.12 Rupee 65.025 64.93 -0.15 Ringgit 3.911 3.907 -0.10 Yuan 6.333 6.3290 -0.06 Change so far in 2018 Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 105.780 112.67 +6.51 Sing dlr 1.319 1.3373 +1.41 Taiwan dlr 29.185 29.848 +2.27 Korean won 1071.000 1070.50 -0.05 Baht 31.214 32.58 +4.38 Peso 52.060 49.93 -4.09 Rupiah 13761.000 13565 -1.42 Rupee 65.025 63.87 -1.78 Ringgit 3.911 4.0440 +3.40 Yuan 6.333 6.5069 +2.75 (」メニューからご覧ください)