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[東京 18日 ロイター] - 麻生太郎財務相は18日、セクハラ疑惑が報じられた福田淳一事務次官の辞任を発表した。事務年度途中での事務方トップ交代は極めて異例。福田財務次官は辞任の理由について「職責を果たすのが困難と考えた」と語った。
閣議での了解を踏まえて週明けにも辞任する。疑惑を払拭できない現状から事実上の更迭とみられる。学校法人「森友学園」の決裁文書改ざんで佐川宣寿前国税庁長官が辞任したばかりで、安倍政権への打撃は必至だ。
福田氏は、セクハラ疑惑そのものに関しては「記事に書かれているような、あんな発言をした覚えはない。報道は事実と異なり、裁判で争っていきたい」と否定的な考えを示した。
その上で「報道が出ること自体、不徳の致すところ」と述べ、批判を浴びた現状から同日付で麻生財務相に辞任を申し出たことを明らかにした。麻生財務相は「(辞任を)認めた」と語った。財務次官の職務は矢野康治官房長が代行する。