(内容を追加しました) [26日 ロイター] - アジア新興国通貨は大半がドルに対して堅調。欧州中央銀 行(ECB)理事会を控え、ドルは上昇が一服している。 0435GMT(日本時間午後1時35分)現在、ドル指数は91.142に 軟化。25日には91.261まで上昇していた。 ECBは理事会で政策の現状維持を決めるとともに、最近のユーロ圏経済の軟調な動 きは重視せず、年内に債券買い入れを打ち切る余地を残しておくとみられている。 アクシトレーダーの首席市場ストラテジスト、グレッグ・マッケンナ氏は「ドルはブ レークアウトしつつあるが、もし今夜のECBがややハト派的、あるいはタカ派色が薄け ればユーロも大きく変動し、ドルの大幅上昇が始まる可能性がある」と述べた。 アジア通貨では、インドネシアルピアが午後の取引で0.1%上昇。 インドネシア中央銀行の高官は25日、ルピア安を受け、中銀が企業に対し、外貨建 て債務について規制で定められた25%を上回るヘッジを行うよう要請していることを明 らかにした。 中銀自身もルピア安に歯止めを掛けるため、国債買いと外貨売り介入を実施している 。 トレーダーによると、中銀は1ドル=1万3930ルピア付近でルピア買い介入を実 施したもよう。 マッケンナ氏はドルの大幅上昇が実現すれば、ルピアは1万4000ルピア割れ、あ るいは1万4200ルピア割れもあり得るとみている。 インドルピーは0.2%高。シンガポールドルは0.1%高。韓国ウ ォンは0.3%高。 一方、マレーシアリンギは6日連続で下落し、5週間ぶりの安値を付けた。 台湾ドルも0.2%下落し、1月上旬以来の安値を付けた。 0531GMT(日本時間午後2時31分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場 は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 109.300 109.41 +0.10 Sing dlr 1.328 1.3282 +0.05 Taiwan dlr 29.692 29.660 -0.11 Korean won 1080.000 1080.6 +0.06 Baht 31.590 31.58 -0.03 Peso 52.247 52.22 -0.05 Rupiah 13905.000 13918 +0.09 Rupee 66.853 66.90 +0.07 Ringgit 3.918 3.91 -0.20 Yuan 6.324 6.3270 +0.04 Change so far in 2018 Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 109.300 112.67 +3.08 Sing dlr 1.328 1.3373 +0.73 Taiwan dlr 29.692 29.848 +0.53 Korean won 1080.000 1070.50 -0.88 Baht 31.590 32.58 +3.13 Peso 52.247 49.977 -4.34 Rupiah 13905.000 13565 -2.45 Rupee 66.853 63.87 -4.46 Ringgit 3.918 4.0440 +3.22 Yuan 6.324 6.5069 +2.89 (覧ください)