[21日 ロイター] - アジア新興国通貨市場は対ドルで軟調。米中通商摩擦緩和の兆候を受けてド ルが上昇している。 オアンダのアジア太平洋取引部門担当者は「米中通商協議の声明からは、両国が報復合戦を避け、市場 寄りの2国間通商合意に向けて努力する意向であることが示された」と述べた。 ただ、DBSは、米中通商摩擦の緩和は歓迎すべき進展だが、原油高が続き、米国債利回りも高水準を 維持しているなど新興国通貨の圧迫要因を弱める可能性は低いと指摘した。 インドネシアルピアは下げ幅拡大。先週の利上げが通貨押し上げにつながらず、下落が続いている。 みずほ銀行は調査ノートで「ルピアへの圧力が増せば、一段の金利調整など通貨安定に向けて当局が対 応する可能性がある」との見方を示した。 韓国ウォンも軟調。中銀の決定会合を週内に控えている。 インドルピーは2017年1月以来の安値となる68.08ルピーに下落。原油高が貿易赤字を一段と 拡大させるとみられ、投資家は通貨に対する弱気な見方を維持している。 タイバーツも軟調。第1・四半期の成長率は予想を上回ったが、みずほ銀のトレーダーはドル強地合い の方が勝っていると指摘した。 0520GMT(日本時間午後2時20分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。 Change on the day at 0 520 GMT Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 111.260 110.74 -0.47 Sing dlr 1.345 1.3426 -0.17 Taiwan dlr 29.980 29.912 -0.23 Korean won 1086.000 1077.6 -0.77 Baht 32.210 32.18 -0.09 Peso 52.347 52.279 -0.13 Rupiah 14197.000 14150 -0.33 Rupee 68.080 68.01 -0.11 Ringgit 3.974 3.97 -0.10 Yuan 6.381 6.3767 -0.07 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前日NY市場引け値 。 (※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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