(内容を更新しました) [23日 ロイター] - 大半のアジア新興国通貨は軟調。リスク志向が後退し、ドルが上昇した。半 面、韓国ウォンは中銀の金融政策決定会合をあすに控え上昇した。 トランプ米大統領は22日、来月12日にシンガポールで開催予定の米朝首脳会談が実現しない「確率 が高い」との認識を示し、一定の条件が満たされなければ会談が中止、もしくは延期される可能性に言及。 これを受け、投資家は安全資産に資金を振り向けた。 また、同大統領は最近行われた米中通商協議に満足していないと述べた。 アジアセク・エクイティーズ(マニラ)のアナリスト、マニー・クルツ氏は「大部分の資金は円といっ た、それほどリスクの高くない資産に向かっている。米中通商協議を巡る楽観的な見方が消え始めているこ とが原因の1つだ」と述べた。 マレーシアリンギは0.2%安の1ドル=3.973リンギ。マレーシア統計庁が発表した4月 の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.4%上昇した。約2年ぶりの低水準だった3月の1.3%か ら小幅に加速したが、上昇率はロイターがまとめた予想の1.6%を下回った。 シンガポールドルは1米ドル=1.342シンガポールドルに下落。シンガポール統計局が2 3日発表した4月のCPIは前年比0.1%上昇に鈍化した。ロイター調査による予想中央値の0.3%を 下回る伸びとなった。 フィリピンペソは0.3%安の1ドル=52.381ペソ。4月の財政黒字が前年同月比12% 縮小した。 原油高が原油輸入国の懸念材料となるなか、インドネシアルピアが0.4%安の1ドル=1万4 190ルピア、インドルピーが2017年1月以来の安値となる1ドル=68.188ルピー。 半面、韓国ウォンは0.7%高の1ドル=1078.4ウォン。24日の中銀会合では金利 変更はないとみられているが、全会一致の決定とはならない可能性があり、7月の利上げが意識されている 。 0526GMT(日本時間午後2時26分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前日NY市場引け値 。 Change on the day at 0526 GMT Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 110.460 110.88 +0.38 Sing dlr 1.342 1.3390 -0.19 Taiwan dlr 29.917 29.922 +0.02 Korean won 1078.400 1085.4 +0.65 Baht 32.065 32.04 -0.08 Peso 52.381 52.241 -0.27 Rupiah 14190.000 14133 -0.40 Rupee 68.188 68.04 -0.22 Ringgit 3.973 3.9655 -0.19 Yuan 6.374 6.3654 -0.14 Change so far in 2018 Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 110.460 112.67 +2.00 Sing dlr 1.342 1.3373 -0.31 Taiwan dlr 29.917 29.848 -0.23 Korean won 1078.400 1070.50 -0.73 Baht 32.065 32.58 +1.61 Peso 52.381 49.977 -4.59 Rupiah 14190.000 13565 -4.40 Rupee 68.188 63.87 -6.33 Ringgit 3.973 4.0440 +1.79 Yuan 6.374 6.5069 +2.08 (※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)