(内容を追加しました) [24日 ロイター] - アジア新興国通貨は大半が対ドルで上昇 した。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨がハト派的と 受け止められたことに加え、米政権が新たな自動車輸入関税を検討して いることが明らかとなり、ドル売りが強まった。 議事要旨では大部分のメンバーが追加利上げは「近く」正当化され る可能性が高いとの見方を示したものの、一方でインフレ上昇が必ずし も米利上げぺースの加速につながらない可能性も示唆された。 OCBCバンクは顧客向け報告書で「FOMC議事要旨は2018 年の4回目の利上げ見通しに関し、ほとんど手掛かりを示さなかった」 と指摘した。 インドネシアルピアの対ドル相場は0.3%高の1万416 0ルピア。 インドネシア中央銀行のワルジヨ新総裁は24日、通貨の安定維持 に努める姿勢を確認し、今年これまでに中銀が50兆ルピア超の政府債 を海外の売り手から購入したことを明らかにした。 シンガポールドルは1.342シンガポールドルで小じっ かり。 シンガポール通産省が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP )改定値は季節調整済みで前期比年率1.7%増だった。先月発表され た速報値(1.4%増)から上方改定された。 通産省はまた、2018年のGDP伸び率見通しを2.5─3.5 %とし、これまでの1.5─3.5%から修正した。 23日に1年超ぶりの安値に下落したインドルピーは68 .325ルピーでもみ合い。 インドにとっては原油価格高が重し。インフレの高進や貿易赤字拡 大につながるのではないかと懸念されている。 韓国ウォンは0.2%高。韓国銀行(中央銀行)は24 日、政策金利を予想通り1.50%に据え置いた。据え置きは6カ月連 続だった。 マレーシアリンギは一時4カ月超ぶりの安値を付けたが、そ の後は下げ幅を縮小している。 OANDA(オアンダ)のアジア太平洋地域トレーディング部門責 任者スティーブン・イネス氏は「物品サービス税(GST)撤廃後の新 政権の財政赤字対策が注目される中、リンギは引き続き政治リスクに左 右されている」と指摘した。 0502GMT(日本時間午後2時02分)現在のアジア新興国通 貨の対米ドル相場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシン ガポールドルは前日NY市場引け値。 Change on the day at 0502 GMT Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 109.460 110.07 +0.56 Sing dlr 1.342 1.3433 +0.07 Taiwan dlr 29.935 29.960 +0.08 Korean won 1079.000 1080.7 +0.16 Baht 32.130 32.13 +0.00 Peso 52.549 52.455 -0.18 Rupiah 14160.000 14202 +0.30 Rupee 68.325 68.42 +0.14 Ringgit 3.981 3.98 -0.03 Yuan 6.391 6.3883 -0.04 Change so far in 2018 Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 109.460 112.67 +2.93 Sing dlr 1.342 1.3373 -0.37 Taiwan dlr 29.935 29.848 -0.29 Korean won 1079.000 1070.50 -0.79 Baht 32.130 32.58 +1.40 Peso 52.549 49.977 -4.89 Rupiah 14160.000 13565 -4.20 Rupee 68.325 63.87 -6.52 Ringgit 3.981 4.0440 +1.58 Yuan 6.391 6.5069 +1.82 (」メニューからご覧ください)