(内容を追加しました) [25日 ロイター] - アジア新興国通貨は小幅まちまち。原油価格の下落や米国債利回りの低下と いった支援要因はあったものの、北朝鮮情勢を巡る不透明感から見送りムードが強まった。 ANZのアジア調査部門責任者、クーン・ゴー氏は米国債利回りの低下と原油安が「きょうのアジア通 貨の安定に幾分寄与した」と指摘した。 トランプ米大統領が6月に予定されていた米朝首脳会談を中止したことで、市場の地合いは引き続き不 安定。 もっとも、北朝鮮の金桂冠・第1外務次官が米国との問題解決に前向きな姿勢を示したことを受け、情 勢緊迫化への懸念は後退している。 韓国ウォンの対ドル相場は0.2%高の1077.3ウォン。 シンガポールドルは0.1%軟化した。 フィリピンペソは0.1%安の52.519ペソ。 フィリピン中央銀行は24日、市中銀行の預金準備率(RRR)を1%ポイント引き下げ、18%にす ると発表した。 アナリストは、準備率の1%引き下げで1000億ペソ(19億ドル)程度の流動性が金融システムに 供給され、ペソに一段の下押し圧力がかかるとみている。 ペソは25日の取引で、前日つけた12年ぶり安値を下回った。 ゴー氏は「準備率の引き下げは中銀の介入によって失われた流動性を補給する意図があり、緩和とはみ なされない」と分析する一方、ペソ安の流れがすぐに変わることはないと予想した。 インドルピーは68.245ルピーで小じっかり。原油価格が先週の高値から一段と下落した ことで買い安心感が強まった。 0542GMT(日本時間午後2時42分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前日NY市場引け値 。 Change on the day at 0542 GMT Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 109.570 109.24 -0.30 Sing dlr 1.341 1.3390 -0.12 Taiwan dlr 29.912 29.930 +0.06 Korean won 1077.300 1079.6 +0.21 Baht 32.000 32.03 +0.09 Peso 52.519 52.482 -0.07 Rupiah 14150.000 14130 -0.14 Rupee 68.245 68.34 +0.14 Ringgit 3.983 3.979 -0.09 Yuan 6.389 6.3770 -0.18 Change so far in 2018 Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 109.570 112.67 +2.83 Sing dlr 1.341 1.3373 -0.25 Taiwan dlr 29.912 29.848 -0.21 Korean won 1077.300 1070.50 -0.63 Baht 32.000 32.58 +1.81 Peso 52.519 49.977 -4.84 Rupiah 14150.000 13565 -4.13 Rupee 68.245 63.87 -6.41 Ringgit 3.983 4.0440 +1.54 Yuan 6.389 6.5069 +1.85 (※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)