(情報を更新しました) [6日 ロイター] - アジア通貨は下落。予想を上回る米経済指標を受けてドルが 上昇したことが背景。 マレーシアリンギの下げが目立つ。マレーシア中銀のコメントがハト派的と受け止め られた。 リンギは0.3%下落し、約2週間ぶりの安値。マレーシア中銀は前日、政策 金利を据え置いたが、貿易摩擦、国内外の不透明感の高まり、商品関連セクターの低迷な どのリスクを指摘した。 フィリピンペソは1ドル=52.250ペソでほぼ変わらず。前日は、インフ レ率が中銀の目標圏内に入ったことを受けて金融緩和観測が浮上、ペソは急落していた。 フィリピン中央銀行の次期総裁に6日就任するベンハミン・ジョクノ氏は同日、国内 のインフレ率が前年との比較によるベース効果で早ければ第3・四半期にも中銀の目標レ ンジ下限である2%まで低下する可能性があるとの見解を示した。 エコノミストの間では、年内にも利下げがあるとの見方が強まっている。 タイバーツとインドネシアルピアはともに0.2%下落。 韓国ウォンは0.3%安の1ドル=1128.9ウォン。朝鮮半島の緊張 に対する懸念が重しとなった。 人民元は0.1%安の1ドル=6.715元。北朝鮮が昨年解体を開始し た東倉里のミサイル発射施設の一部に復旧の兆候があることを、韓国の情報機関が確認し たとの聯合ニュースの報道を受けて朝鮮半島を巡る懸念が再燃。人民元の地合いも悪化し た。 ロイターのアナリスト調査によると、人民元は今後1年間ほぼ横ばいで推移する見 通し。 中国の国家発展改革委員会(発改委)が人民元の為替レートの柔軟性を高めると表 明したことを受け、市場では5日、厳格に管理された通貨体制に変化が起きるのではない かとの憶測が飛び交った。 0504GMT(日本時間午後2時04分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場 は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 111.760 111.89 +0.12 Sing dlr 1.358 1.3554 -0.17 Taiwan dlr 30.849 30.847 -0.01 Korean won 1128.900 1125.5 -0.30 Baht 31.830 31.755 -0.24 Peso 52.250 52.23 -0.04 Rupiah 14145.000 14115 -0.21 Rupee 70.540 70.49 -0.08 Ringgit 4.087 4.074 -0.32 Yuan 6.715 6.7088 -0.08 Change so far in 2019 Currency Latest bid End 2018 Pct Move Japan yen 111.760 109.56 -1.97 Sing dlr 1.358 1.3627 +0.37 Taiwan dlr 30.849 30.733 -0.38 Korean won 1128.900 1115.70 -1.17 Baht 31.830 32.55 +2.26 Peso 52.250 52.47 +0.42 Rupiah 14145.000 14375 +1.63 Rupee 70.540 69.77 -1.09 Ringgit 4.087 4.1300 +1.05 Yuan 6.715 6.8730 +2.36 (覧ください)
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