(情報を更新しました) [14日 ロイター] - 大半のアジア通貨はドルに対して軟調に推移している。中 国国家統計局が14日発表した各種経済指標によると、1─2月の鉱工業生産は17年ぶ りの低い伸びにとどまったが、固定資産投資は伸びが加速した。一方、米中通商協議を巡 る不確実性は、引き続きリスク資産の重しとなっている。 トランプ米大統領は13日、中国との通商合意は急いでいないとし、米政府は知的財 産権の保護を含む構造的な改革が合意に含まれることを望んでいると述べた。 みずほ銀行はリポートで「市場は現在では大部分が米中通商合意を織り込んではいる ものの、合意は容易ではないとみられ、アジア通貨の上昇は一服している」と指摘した。 貿易摩擦の影響をより受けやすいシンガポールドルは0.2%安、韓国ウォン は小幅安。 フィリピンペソは0.3%安。同国政府は13日、今年の国内総生産(GDP )伸び率目標を6─7%と、従来の7─8%から下方修正した。今年の予算案の承認が遅 れが理由。 政府の経済チームはペソの為替レートについて、現在から2022年まで、1ドル= 52─55ペソで推移するとの見通しを据え置いた。 インドネシアルピアやインドルピーなど、原油の純輸入国の通貨は 下落。北海ブレント先物が年初来の高値を付けたことが背景。 タイバーツがアジア新興国通貨の下げを主導し、0.3%安。 DBS銀行はリポートで「第1・四半期のタイ市場は、経済成長や政治的な逆風が強 まる中、アジア地域でアンダーパフォームしている」と指摘した。 バーツはアジア新興国通貨の中で、今年に入り最も上昇している。 0538GMT(日本時間午後2時38分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場 は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 111.550 111.15 -0.36 Sing dlr 1.354 1.3521 -0.17 Taiwan dlr 30.902 30.910 +0.03 Korean won 1134.100 1132.6 -0.13 Baht 31.710 31.61 -0.32 Peso 52.760 52.63 -0.25 Rupiah 14270.000 14260 -0.07 Rupee 69.580 69.54 -0.06 Ringgit 4.088 4.0865 -0.04 Yuan 6.712 6.7070 -0.07 Change so far in 2019 Currency Latest bid End 2018 Pct Move Japan yen 111.550 109.56 -1.78 Sing dlr 1.354 1.3627 +0.61 Taiwan dlr 30.902 30.733 -0.55 Korean won 1134.100 1115.70 -1.62 Baht 31.710 32.55 +2.65 Peso 52.760 52.47 -0.55 Rupiah 14270.000 14375 +0.74 Rupee 69.580 69.77 +0.27 Ringgit 4.088 4.1300 +1.03 Yuan 6.712 6.8730 +2.41 (覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」