October 11, 2019 / 5:31 AM / in 8 days

再送-〔兜町ウオッチャー〕「安川ショック」広がらず、業績下方修正に抵抗力

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水野文也

[東京 11日 ロイター] - 日本株市場が抵抗力をみせている。安川電機の今期業績見通しは市場の想定以上に引き下げられたが、株価は底堅い動きを示した。米中通商協議への期待感があるとはいえ、3月期企業の中間決算を占う重要なポイントだっただけに市場には安堵(あんど)感も漂う。足元の業績悪化ではなく、半年先の回復を織り込む動きが出始めているとの見方が出ている。

今週のタイムスケジュールで、国内の材料として最も注目されていたのが、10日に発表された安川電機の2020年2月期上期の決算だ。3月期企業業績の「試金石」となるだけでなく、設備投資動向をみるうえでも注目されていたが、発表された内容は市場の予想よりも悪く、通期の営業利益予想は従来の465億円から250億円(前年比49.8%減)に大幅に引き下げられた。

しかし、翌11日の同社株価は底堅い動きを示した。一時、3.6%安まで下落したものの、徐々に下げ幅を縮小。前日比プラス圏に浮上する場面もあった。市場では「これだけ見通しを減額すれば崩れるところだが、大きく下げていない。注目されていただけに、少し拍子抜けした」(国内証券)との声が出ていた。

業績悪化で底堅い株価の動きをみせたのは、安川電機だけにとどまらない。10日の引け後に2020年3月期通期の業績見通しについて大幅下方修正を発表したスズキの株価は一時5%近い上昇となった。

こうした動きについて「今後は足元の業績が悪いと思える銘柄も売れなくなる。それは、悪い内容を夏の下げ相場で織り込んでいた証拠になるかもしれない。米中対立の緩和期待が高まり、環境面が落ち着くともなれば、株価は半年先を読むため、回復を先取りすることになりそうだ」とSBI証券・シニアマーケットアドバイザーの雨宮京子氏は分析する。

安川電機についてジェフリーズは10日付レポートで、投資家は今回のような20年2月期営業利益の大幅下方修正を待ち望んでいたと指摘。これにより業績での更なる下振れリスクが払拭されるとの見方を示した。サーボモータおよびロボット受注も、20年2月期第3・四半期に向けて対前四半期比で回復基調をたどる公算で「株価調整は買い好機」としている。

岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏は「米中協議を消化すると、内外でタイムスケール上で大きな材料が見当たらなくなり、自然と決算に関心が向いてくる。その内容をどう読むかだが、これ以上悪くならないとみた場合、アク抜け感から下方修正した銘柄も先行きの回復に関心が移るのではないか」との見方を示す。

きょうの、安川電機、スズキの株価動向は来る3月期企業決算発表シーズンにおける相場を読む上でのヒントになりそうだ。

編集 佐々木美和

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