October 16, 2019 / 8:32 PM / a month ago

UPDATE 1-米経済は「わずかから緩やかに」拡大、通商問題が重し=地区連銀報告

(内容を追加しました)

[ワシントン 16日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は16日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米経済は9月から10月上旬にかけて「わずかから緩やかに」拡大したとの認識を示した。ただ多くの企業から先行きについて低調な見方が示されたとも指摘。トランプ米政権の通商政策が米経済見通しに引き続き影響を及ぼしている可能性があることが示唆された。

このほかベージュブックは、物価上昇のペースが緩やかにとどまったとした。

ベージュブックは「多くの企業は景気拡大が継続するとの見方を示したが、向こう6─12カ月の成長見通しは引き下げた」と指摘。一部地区で通商を巡る緊張の高まりと世界的な成長減速が経済活動の重しになっているとの指摘があったとし、例として、ボストン地区で通商政策を巡る先行き不透明感から半導体メーカーが新工場の建設を延期したとの報告があったことを挙げた。また、ある供給業者は設備投資について、当初の5%増から最大25%削減に計画を変更したと報告したという。

15カ月続く米中貿易摩擦は米経済の抑制要因となっている。製造業活動を示す指数は9月に10年ぶりの水準に低下。関税を巡る先行き不透明感から企業は投資判断を先送りしており、設備投資が勢いをなくしている。

朝方発表された米小売売上高は7カ月ぶりに落ち込んだ。製造業の弱含みがより広範な経済に波及していることを示唆した。

トランプ米大統領は11日、中国との第1段階の貿易合意の概要を発表し、予定していた追加関税を先送りした。ただ両国の当局者は合意までにはまだ協議が必要だと言う。

ベージュブックによると、「いくつかの地区は、製造業が軟調な受注を背景に人員を削減したと報告した」。また、小売業者と製造業者双方にとって「新たに制裁対象になったモノを中心に」原価が上がっていると指摘した。

小売売り上げの報告はまちまちの内容だった。一方で家計支出は総じて底堅さを保った。

FRBは今年、2回利下げを実施。それまでは3年間、定期的に利上げしてきた。パウエルFRB議長は利下げについて、過去最長期間続く景気拡大を持続させるため、世界経済の減速や貿易摩擦、緩やかな物価による景気減速に先手を打つ「予防的利下げ」と説明した。

国際通貨基金(IMF)は15日、貿易摩擦によって2019年の世界経済が08―09年の金融危機以来の弱い伸びにとどまると警告した。

ベージュブックはまた、労働市場は総じて引き締まった状態が保たれているとの報告に言及。適切な人材が見つかりにくい状況が続く中で雇用は小幅に伸びた。

CMEグループのフェドウォッチによると、投資家はFRBが今月25ベーシスポイント(bp)の利下げを行うとみている。

今回のベージュブックはクリーブランド地区連銀が10月7日までに入手した情報に基づき作成した。

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