for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

日経平均は急反発、600円超高:識者はこうみる

[東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。寄り付き後まもなく前営業日比400円超上昇し今月11日以来となる2万9000円台を回復、1日を通して強い相場展開となった。

 5月28日、東京株式市場で日経平均は反発した。寄り付き後まもなく前営業日比400円超上昇し今月11日以来となる2万9000円台を回復、1日を通して強い相場展開となった。 東京証券取引所で2020年10月撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

市場関係者に見方を聞いた。

●出遅れ日本株に注目、底堅い動き継続か

<楽天証券 チーフ・ストラテジスト 窪田真之氏>

きょうの物色動向をみると、東証33業種で値上がりが目立っているのは非鉄金属、鉄鋼、機械といった「バリバリの景気敏感株」。これまではNYダウが上昇しても、日経平均は緊急事態宣言の延長等を嫌気しさえない動きとなっていたが、そうはいっても堅調な米景気の恩恵は日本にも及ぶ。

きょうは世界景気が回復するなか、日本に対する期待も高まり、出遅れ感が目立っていた景気敏感セクターを中心に買い戻しが活発化している。

昨年は低金利に伴いIT系をはじめとするグロース株が活況だったが、今年は20世紀の経済環境を象徴する金融、資源関連、製造業をはじめとするバリュー株が強く、「オールド産業復活の年」となりつつある。

日本は世界的に見てもITよりも製造業が強い国で、オールド産業のバリュー系が多い。米国は景気過熱懸念があるなか、これまで出遅れていた日本株の「オールドバリュー」は見直し買いが入りやすい。

出遅れた形ではあっても、世界経済の恩恵で上昇しているうちはまだまだ日本株は強いのではないか。当面は底堅い動きが続くとみている。

●経済回復を織り込む動き、慎重に上値試す流れに

<三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト 市川雅浩氏>

米新規失業保険申請件数の回復基調が確認され、来週の米雇用統計への期待が高まっている。バイデン米大統領の予算案で年間歳出が6兆ドルに膨れるとの報道があって米景気拡大への期待も強まり、日本株はポジティブな反応を示した。

MSCIの銘柄入れ替えを通過したことによる安心感も大きい。(国内の)新型コロナウイルスワクチン接種が進展していることも、市場心理にはプラスだ。

下値はいったん固めた。先行き1か月はワクチン接種の進捗(しんちょく)や、バイデン大統領の政策の実現可能性について財源を含めて見極めながら、3万円に近づく場面もあり得る。

来週にかけては、戻り売りをこなしながら慎重に上値を試す流れが続きそうだ。米金融緩和の早期テーパリングへの懸念は、完全には消化していない。米株の振れが波及するリスクもあり、日本株がどんどん上がってく地合いではまだない。目先では、来週の雇用統計をこなせるかが焦点となる。

●日本でもワクチン相場へ 出遅れ修正高に期待

<大和証券 チーフテクニカルアナリスト 木野内栄治氏>

日経平均は11日以来の2万9000円回復となるなど、上昇ピッチが加速し地合いは一段と好転したが、この動きはワクチン相場が始まったことを示しているとみていいだろう。直近の相場で目立っていた海外勢の売りも、懸念材料だったMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の銘柄入れ替えが前日に終了したことによって需給面で好転する可能性があり、ここから経済再開銘柄を中心に日本株の出遅れ修正高が期待できそうだ。

注目されるワクチン接種に関しては、接種率8%がポイントになる。これまでの動きを振り返ると、日米の株価はファイザーがワクチン開発に成功するまでは、空運株は日米で同じ歩調だったものの、ワクチン開発に成功して以降、かい離し始め、接種率が8%を超えPMIがピックアップした時から二極化が進んだ。ワクチン格差がそのまま日米株価の格差拡大につながった格好となっている。

そうした中、国内でワクチン接種回数が25日現在で累計1003万回と発表され、集計の制度を加味すると人口比で8%を超えた。米国でワクチン接種率が8%を超えた後に経済再開銘柄群がそろって二段目の上げに入ったことを踏まえると、日本株も同様の動きになることが想像に難くない。これらの銘柄を中心に相場のかさ上げが期待できる状況になってきた。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up