[東京 8日 ロイター] - 米議決権行使助言会社グラス・ルイスが、ソフトバンクグループの株主に対し、弁護士ケン・シーゲル氏の社外取締役就任に反対するよう推奨していることが分かった。
シーゲル氏はモリソン・フォースター外国法事務弁護士事務所の東京オフィス代表。これまで、ソフトバンクGによる英半導体設計企業アームの米半導体大手エヌビディアへの売却など、巨額の買収関連取引に携わっていた。
グラス・ルイスはプロキシリポートで、同事務所関係者の取締役就任は「取締役会が決定を行う際、株主と自身の利益を比較することを余儀なくされる可能性がある」と指摘している。
ソフトバンクGはこの件に関してコメントを控えた。シーゲル氏にもコメントを求めたが、返答はなかった。
同社は5月、新任取締役候補としてシーゲル氏とコーエーテクモホールディングスの襟川恵子会長、Zホールディングスの川辺健太郎社長を選任したと発表していた。
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