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ユーロ圏金融・債券市場=南欧債利回り低下、ECB理事会や米インフレ率の影響限定

    [ロンドン 10日 ロイター] - 
 <金利・債券>                                            
 米東部時間11時3                                           
 3分                                          
 *先物            清算値  前日比   前営業日  コード
                                        終盤  
 3カ月物ユーロ    100.55   +0.01     100.54         
 独連邦債2年物    112.19    0.00     112.19          
 独連邦債5年物    134.36   +0.02     134.34          
 独連邦債10年    172.53   -0.03     172.56          
 物                                           
 独連邦債30年    202.02   -0.60     202.62          
 物                                           
 *現物利回り      現在値  前日比   前営業日  コード
                                        終盤  
 独連邦債2年物    -0.683  -0.007     -0.677            
 独連邦債5年物    -0.627  -0.008     -0.618            
 独連邦債10年    -0.252  -0.003     -0.249             
 物                                           
 独連邦債30年     0.315  +0.008      0.307             
 物                                           
 
    ユーロ圏金融・債券市場では、南欧国債利回りが低下した。欧州中
央銀行(ECB)理事会で経済見通しが引き上げられたほか、米インフ
レ指標が市場予想を上回ったが、南欧国債への影響は限定的だった。
    ECBは10日、ユーロ圏経済が再び活気を取り戻し始めていると
して、今年の域内総生産(GDP)と物価の見通しを上方修正。ラガル
ド総裁は、成長に対するリスクが「おおむね均衡している」と述べ、従
来の「下向きに傾いている」から判断を強めた。
    ただ、ECBは、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の
下での純資産買い入れ規模を少なくとも2022年3月末まで、もしく
は新型コロナウイルス感染拡大による危機が収束したと判断されるまで
、1兆8500億ユーロに維持すると表明した。
    10日に発表された5月の米消費者物価指数(CPI、季節調整済
み)は前年同月比で5.0%上昇と08年8月以来の大幅なプラスとな
り、市場予想の4.7%上昇を上回る伸びとなった。これを受け、米債
利回りは上昇した。
    独10年債利回りは米インフレ指標発表後に一時3ベーシスポイン
ト(bp)上昇しマイナス0.21%を付けた。ただ、ラガルド総裁の
会見を受けて1404GMT(日本時間午後11時04分)時点で変わ
らずまで低下、ECB理事会前の水準を下回った。
    INGのシニア金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は「
今回の理事会では全般的な見通しについて様々なメッセージがあったが
、買い入れペースを縮小しないと決定した。ハト派的な発言を行うこと
により、金融引き締めのリスクを回避しようとしている」と述べた。
    PEPPの恩恵を最も享受するイタリアやポルトガル
PT10YT=RRの国債はアウトパフォームし、利回りは理事会後に3─4b
p低下した。
    独伊10年債利回り差は104bpに縮小し、約1
カ月ぶりの狭さとなった。

    
 (ーからご覧ください)
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