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英被雇用者数、5月は過去最大の増加幅 2─4月失業率は4.7%に低下

[ロンドン 15日 ロイター] - 15日に公表された英税務データによると、5月の被雇用者数は前月から19万7000人増え、統計を取り始めた2014年7月以降で最大の増加幅となった。新型コロナウイルス流行に伴う制限措置が緩和され、パブやレストランが屋内でのサービス提供を再開したことを受けた。

被雇用者総数は2850万人となった。ただ、依然として新型コロナ流行前のピークを50万人超下回っている。

また、4月末までの3カ月間の平均週給は前年比5.6%増と、2007年3月以来の高い伸びとなったほか、予想も上回った。ただ、国立統計局(ONS)は前年が低かったことに伴うベース効果などのゆがみが主因だとして、基調的な賃金の伸び率は3%前後との推計を示した。

キャピタル・エコノミクスの英国担当エコノミスト、トーマス・ピュー氏は「雇用水準は依然として危機前水準を大きく下回っており、労働市場に大きなスラック(需給の緩み)が残っていることを示唆している」と述べた。

2─4月の失業率は4.7%に低下。エコノミスト予想と一致した。低下は4カ月連続。

スナク財務相は「失業の最新見通しはこれまで懸念していた水準のほぼ半分であり、被雇用者数は昨年4月以来の高水準となっている」と述べた。

一方、「不就労」と分類された労働年齢男性の割合が過去最高の17.8%に上昇。このカテゴリーには学生や家族のケアをしている人々のほか、職探しを諦めた人々も含まれている。

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