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PEPP巡る判断、9月は材料不足の可能性=レーンECB専務理事

 6月17日、ECBのレーン専務理事は、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)終了に関する協議は時期尚早で必要ないとの考えを示した。パリで2019年撮影(2021年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事は17日、9月9日のECB理事会までにパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)について決定するために必要なデータがそろわない可能性があるとの見方を示した。

ECBは先週の理事会で、PEPPの下での資産買い入れを引き続きかなり速いペースで実施する方針を維持した。だが景気が回復し新型コロナウイルスの流行が沈静化する中で、一部の政策当局者は刺激策の縮小について協議を開始するよう求めている。

レーン氏はブルームバーグ・テレビに「9月の会合に向けて必ずしも求めている全てのハードデータが得られるわけではない」と指摘。「9月は当然重要な会合になる。だが秋には多くの指標が出てくる」と語った。

失業率がなお非常に高く賃金圧力も弱い中で、1兆8500億ユーロ(2兆2100億ドル)規模のPEPPの終了について協議することは「時期尚早で不必要」とのECBの立場を改めて表明した。

PEPPは新型コロナの流行が危機的状況を脱するか、少なくとも来年3月末まで継続されることになっている。

レーン氏は債券の取引が夏場は細るため、流動性の高い時期に債券の購入を増やし、8月は減らす方針を示した。

「PEPPについては量を固定したアプローチを取っていない」と述べた。

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