[ロンドン 21日 ロイター] -
<金利・債券>
米東部時間12時2
分
*先物 清算値 前日比 前営業日 コード
終盤
3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54
独連邦債2年物 112.13 -0.03 112.16
独連邦債5年物 133.98 -0.17 134.15
独連邦債10年 172.16 -0.44 172.60
物
独連邦債30年 203.14 -1.64 204.78
物
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード
終盤
独連邦債2年物 -0.649 +0.020 -0.669
独連邦債5年物 -0.556 +0.030 -0.588
独連邦債10年 -0.169 +0.037 -0.248
物
独連邦債30年 0.305 +0.052 0.254
物
ユーロ圏金融・債券市場では、域内国債利回りが米債利回りととも
に上昇した。市場は先週の米連邦準備理事会(FRB)のタカ派シフト
に順応している。一方、欧州の長期インフレ期待は3カ月ぶりの低水準
となった。
FRBは先週、2023年に2回の利上げが実施されるとの見通し
を発表し、米債利回りが上昇。世界的にリスク回避の動きが広がった。
米セントルイス地区連銀のブラード総裁は18日、FRBのタカ派
シフトについて、新型コロナウイルス禍からの回復に伴い、経済成長、
特にインフレ率が予想よりも伸びていることに対する「自然な」対応で
あるという認識を示し、債券売りに拍車をかけた。
米10年債利回りは16日に付けた1.59%から2
0日夜には1.36%に低下。その後、21日0900GMT(日本時
間午後6時00分)時点で1.49%まで上昇した。
ドイツ10年債利回りもこれに連動し、1450GM
T(日本時間午後11時50分時点)でマイナス0.17%と、約3ベ
ーシスポイント(bp)上昇した。
スペイン、イタリア、フランスの10年債利回り
もやや上昇した。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は21日、新型コロナウイ
ルス感染拡大が引き続きユーロ圏経済に対する重しとなっているとしな
がらも、消費の再活性化が予想される中、成長ペースは現在の予想から
加速する可能性があるとの見方を示したが、市場への影響は限定的だっ
た。
ただ、ラガルド総裁は現在は金利上昇を容認する時期にはまだ達し
ていないとし、ECBは良好な資金調達状況を維持すると表明した。
これに先立ち、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのセンテノ
・ポルトガル中銀総裁は、欧米の最近の物価上昇は一過性で恒久的な
影響を及ぼす可能性は低いとし、そのためECBは2022年3月まで
現行の資産買い入れプログラムを維持することが可能であり、流動性支
援策は「少なくとも22年6月まで」実施される見込みとした。[nL3N2
O3388]
5年後から5年間の期待インフレ率を反映するブレーク・イーブン
・インフレ率(フォワードBEI)は1.4887%と
3月以来の低水準となった。
INGのシニア金利ストラテジスト、アントワーヌ・ブーベ氏は「
投資家はリフレトレード全体をより広く再評価しているようだ」と指摘
。「FRBが早めに対応しているのであれば、長期的なインフレ期待の
低下は理にかなっている」と述べた。
また、新型コロナ感染拡大に対する懸念から市場がより安全な資産
を求める可能性があるため、ドイツ債利回りは短期的に低下するとの予
想を示した。
今週は24日にイングランド銀行(英中銀)金融政策委員会、25
日にユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)速報値の発表が予定され
ている。
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