上海外為市場＝人民元軟調、米金融引き締め観測でドルしっかり

［上海　２８日　ロイター］ - 上海外国為替市場の人民元は、ドルに対して軟調。インフレ高進で米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が金融引き締めに動くとの観測からドルがしっかりとなっている。

ＦＲＢが物価動向を把握する上で注視する米個人消費支出（ＰＣＥ）コア価格指数は５月に前年同月比３．４％上昇し、２９年ぶりの大幅な伸びを記録した。

ただ、中国共産党創立１００周年を前に、人民元相場の大きな変動はないと市場関係者やアナリストは予想している。

７月２日発表の６月の米雇用統計に注目が集まっている。

中国人民銀行（中央銀行）は取引開始前に人民元の対ドル基準値（中間値）を６．４５７８元に設定。１週間ぶりの元高水準だった。

人民元は１ドル＝６．４６１０元で始まり、中盤時点で６．４６２３元と、２５日終値より７３ポイント元安水準。

オフショア人民元は６．４６６元と、前営業日終値の６．４５５０元から下落。ドル指数は９１．８４５で、前営業日終値の９１．７６７から上昇した。