[29日 ロイター] - アジア通貨市場では、タイバーツが1年超ぶり安値を付け、インドネシアルピアも2カ月超ぶり安値となった。国内の新型コロナウイルス感染拡大やインドで確認された変異ウイルスの「デルタ株」への警戒感が高まり、安全資産としてのドルが堅調になっている。
シンガポール銀行の為替ストラテジスト、Sim Moh Siong氏は「デルタ株の感染拡大による混乱の広がりが懸念されている。市場のリスクオフは米ドルにとり有利で、バーツなどを圧迫している」と説明した。
タイ中央銀行は、同国経済がコロナ禍前の水準に戻るのは2023年第1・四半期になると予想しており、国内経済が変動にうまく対応できるよう外為規制の枠組み調整を検討していると明らかにした。
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