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UPDATE 3-中国製造業PMI、6月は50.9に小幅低下 原材料価格高など影響

(アナリストのコメントなどを追加します)

[北京 30日 ロイター] - 中国国家統計局が30日発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.9と前月の51.0から小幅に低下し、4カ月ぶりの低水準となった。原材料コスト高や世界的な半導体不足、輸出が盛んな広東省の港湾施設での混乱が影響した。

ただ、景況改善・悪化の分岐点となる50は引き続き上回った。

アナリストの予想は50.8だった。

中国経済は新型コロナウイルス危機の影響からおおむね回復しているものの、製造業部門は原材料コストの上昇や世界のサプライチェーン(供給網)のボトルネックなど新たな問題に直面している。

広東省での新型コロナ感染者の増加も出荷の妨げになっている。

生産指数は51.9と前月の52.7から低下し、4カ月ぶりの低水準を記録した。一方、新規受注指数は景気回復に伴い上向いた。

ただ、新規輸出受注指数は2カ月連続で低下。低下ペースが加速した。

統計局の当局者は生産ペースの鈍化について、半導体や石炭、電力の不足、設備のメンテナンスなどが制約要因になったと指摘した。

原材料コストを示す指数は61.2。前月は72.8だった。

INGの大中華圏担当チーフエコノミスト、アイリス・パン氏は今回の統計について「主因は新型コロナだ。近隣諸国の感染拡大とそれに伴う制限措置の導入で、製造業生産と新規輸出受注に悪影響が出た」と指摘。

「全体としては、素晴らしい月とはならなかったが、懸念すべき兆候は全くない。中国の経済成長率は依然としてプラスだ。ただ、ベース効果の変化により、下期は上期を大幅に下回るだろう」と述べた。

内需の回復により、新規受注指数は上昇した。

HSBCのアナリストは「景気回復の大半はすでに実現した。勢いが鈍りつつある。比較対象となる前年同期の水準が相対的に高くなることもあり、第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年比7.2%と、第1・四半期の18.3%から鈍化する見通しだ」と述べた。

ただ、2年間の平均では、5.0%から5.2%に加速する見通しという。新型コロナ流行前の6.0%は依然として下回っている。

建設指数は60.1で横ばい。ただアナリストは、不動産市場の過熱抑制策が建設業界の逆風になると予想している。

この日の中国株式市場は上昇。製造業PMIが軟調だったことを受けて、政策引き締め懸念が和らいだ。

ノムラのエコノミストは、第2・四半期のPMIは依然として堅調だと指摘。前月比では低下しているが、広東省で感染が拡大する中でも、中国経済は底堅いとの見方を示した。

同社は、国家統計局の7月の製造業PMIが51.2に小幅上昇すると予測。最近の感染拡大の封じ込めで累積需要が顕在化することや、中国南部の一部の港湾の回復、また、共産党創立100周年を控えて導入された安全・環境保護ルールの緩和が支援要因になるとしている。

統計局が同日発表した6月の非製造業PMIは53.5と、前月の55.2から低下した。

製造業と非製造業を合わせた総合PMIは52.9で、前月の54.2から低下した。

アジアでは、半導体の供給不足が製造業に打撃を与えている。日本と韓国の5月の鉱工業生産指数は前月比で低下。半導体不足に伴う自動車生産の低迷が響いた。

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