[東京 2日 ロイター] - 日銀が2日発表した6月のマネタリーベースの平均残高は前年比19.1%増の648兆0471億円となり、伸び率、残高ともに前月を下回った。残高は過去最高となった前月の649兆9142億円とほぼ変わらない水準だが、新型コロナウイルスの感染拡大で金融機関向けのコロナオペが導入され、残高が拡大した前年の反動で伸び率は2カ月連続で縮小した。
平均残高の内訳は、日銀当座預金が同23.4%増の527兆0112億円で、伸び率、残高ともに前月を下回った。紙幣は同3.5%増の116兆0032億円、貨幣は同2.0%増の5兆0327億円だった。
6月末のマネタリーベース残高は659兆5339億円で過去最高を更新した。日銀当座預金は537兆9106億円でこちらも過去最高。
マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。
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