[16日 ロイター] - 欧州株式市場は反発して取引を終えた。 中国がさらなる景気支援策を講じると表明したことや、ロシアとウクラ イナの協議進展への期待感が買いを誘った。STOXX欧州600種指 数は2月28日以来、約2週間ぶりの高水準で取引を終えた。 ロシアとウクライナは、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO )の枠外地位について協議し、3週間にわたる戦争の打開策への期待が 高まった。 中国の劉鶴副首相が中国経済を強化するためのさらなる措置と、中 国の資本市場にとって好ましい政策措置を講じる方針を示したことも市 場の上昇に貢献した。 オンライン取引プラットフォーム、IGのチーフマーケットアナリ スト、クリス・ボーシャン氏は「今日は低迷していた市場に2つのギフ トが届いた」とし、「中国の景気支援策とウクライナに関する協議の報 道はいつも株価を上昇させるが、同じ日にその両方を手に入れたことで リスク選好が目覚ましく上昇した」と述べた。 中国インターネットサービス、騰訊控股(テンセント・ホールディ ングス)の株式を大量に保有しているオランダのハイテク投 資会社プロサスは23.9%の急騰。STOXX欧州600種 テクノロジー株指数は6.60%上昇した。 資源株指数は3.60%上昇、自動車・部品株指数 は5.24%上昇など、他の中国関連部門も上昇した。 中国で多くの売り上げを稼ぎ出しているフランスの高級ブランドL VMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は6.6%上昇 、同業のエルメスは7.5%上昇、スイスの同業リシュモン< CFR.S>は10.1%上昇となった。 ウクライナ危機の影響で商品価格が高騰し、原油価格は一時1バレ ル=139ドルを突破。インフレ高進の懸念が高まった。原油価格が1 02ドルで取引され、投資家は主要中央銀行によるインフレ抑制のため の積極的な引き締めを懸念している。 個別銘柄では、スウェーデンのプライベートエクイティ(PE)フ ァンド、EQTが11.9%の急伸。投資会社ベアリング・ プライベート・エクイティ・アジア(BPEA)を68億ユーロ(75 億ドル)相当で買収することで合意したと発表したのが材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600 448.45 +13.33 +3.06 435.12 種 FTSEユーロファー 1751.01 +48.46 +2.85 1702.55 スト300種 ユーロSTOXX50 3889.69 +151.58 +4.05 3738.11 <.STOXX50E 種 > (ーからご覧ください)
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