[24日 ロイター] - 欧州株式市場は続落して取引を終えた。 ウクライナでの戦争開始から1カ月が経過し、北大西洋条約機構(NA TO)首脳会議で西側諸国がウクライナに侵攻したロシアへの制裁を拡 大したことが売り材料となった。 ブリュッセルで開かれたNATO緊急首脳会議では、欧州東部での 戦力強化やウクライナへの軍事支援拡大、対ロ制裁の強化で合意した。 経済危機の影響を受けにくい生活必需品株などが買われ、神経質な値動 きとなった。 STOXX欧州600種銀行株指数は0.66%下落。 英小売りのネクストは3.3%下落し、2022─23年 の売上高と利益見通しを引き下げたのが嫌気された。 ロシアのプーチン大統領は23日、「非友好国」に対して天然ガス の支払いをルーブル建てで行うよう求めると発言。欧州のガス価格が急 騰し、供給不足のリスクを高めている。 UBSのグローバル・ウェルス・マネジメント部門のストラテジス トらは「プーチンの命令は、エネルギー価格の引き上げにつながるとと もに、中央銀行の制裁に挑戦し、EUの政策決定に影響を与える可能性 がある」との見方を示した。 欧州中央銀行(ECB)のエルダーソン専務理事は、ECBが年内 に利上げする可能性は依然あるとの見解を示した。 ドイツのダイムラー・トラックは7.1%上昇。新型コ ロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とロシアのウクライナ侵 攻は2022年の業績にあまり影響しないとし、少なくとも14%の増 収予想を発表したのが材料視された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600種 453.07 -0.96 -0.21 454.03 FTSEユーロファース 1772.83 -3.10 -0.17 1775.93 ト300種 ユーロSTOXX50種 3863.39 -5.83 -0.15 3869.22 <.STOXX50E > (ーからご覧ください)
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