(表を追加しました) [24日 ロイター] - ロンドン株式市場は反発して取引を終え た。製薬株や生活必需品株が買われたのが相場を押し上げた。ただ、高 インフレやウクライナ危機の影響に対する懸念が投資家心理の重しとな り、中型株で構成するFTSE250種指数は0.52%安で 引けた。 英製薬のアストラゼネカ、グラクソ・スミスクライン(G SK)はそれぞれ1.1%、0.8%上昇。アストラゼネカは 、新型コロナウイルス感染予防のために開発した抗体医薬の使用を、欧 州の医薬品規制当局が12歳以上を対象に承認したことが好感された。 ポンドの下落を受けて、ドルで利益を上げる企業が買われたことも 相場を支援した。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)<BAT S.L>は2.2%上げた。 23日に発表された統計は、英国のインフレ率が30年ぶりの高水 準であることを示した。スナク英財務相は生活費の圧迫を緩和するため の政策を発表したが、あまり不安が和らぐことはなかった。 BCAリサーチのチーフストラテジスト、ダバル・ジョシ氏は「現 在のところ、英経済の見通しは弱い。税金、金利、エネルギー価格の三 つの急上昇で、今後数四半期程度は個人消費が圧迫されるだろう」と述 べた。 24日に発表された3月の英総合購買担当者景気指数(PMI)で 販売価格の上昇幅は少なくとも1999年以来の大きさとなった。一方 、楽観的な見方は約1年半ぶりの低水準に落ち込んだ。 小売りのネクストは3.3%安。ウクライナとロシアでの ウェブサイト閉鎖を受け、2022─23年の売上高と利益見通しを引 き下げたことが嫌気された。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7467.38 +6.75 +0.09 7460.63 (ーからご覧ください)
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