[シドニー 28日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルが対円で堅調。日銀が国債利回りをゼロ近辺で維持する中、より高い利回りを求めて円から豪ドルなどに資金をシフトさせる動きが続いている。
豪ドル/円は92.52円と2015年年央以来の高値を付けた。今月に入り10.5%上昇している。
コモディティー価格高も豪ドルを支援。豪ドル/米ドルは0.7519米ドルに上昇。今月に入り3.5%上昇している。昨年10月に付けた0.7555米ドルが視野に入る。
NZドルは円に対して85.44円。月初から9.7%上昇。米ドルに対して0.6950米ドル。月初からは2.6%上昇。
ドイツ銀行のマクロストラテジスト、アラン・ラスキン氏は、日豪の金融政策の方向性や交易条件の違いを反映するため豪ドル/円相場の調整が進んでいると指摘した。
豪10年債利回りは今月だけでも70ベーシスポイント(bp)上昇して2.86%。一方、日本の長期金利は0.24%近辺で推移している。
供給不足を背景に豪コモディティー(商品)価格は高止まりが予想されており、資源の純輸入国である日本には逆風となっている。
ラスキン氏は、対外収支だけ見ても豪ドル高が正当化されると指摘した。
※原文記事など関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」