[東京 22日 ロイター] - auじぶん銀行が22日に発表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.4となり、前月の54.1から小幅に低下した。サービス業PMIは50.5と、4カ月ぶりに50を上回った。
製造業PMIは、景気の分かれ目である50を15カ月連続で超えた。新規受注は7カ月連続、生産は2カ月連続で50を超えたが、購買品不足は続き、生産コスト増にさらされている。
サービス業PMIは3月下旬に新型コロナウイルス感染症の制限措置が解除されたこともあり、前月の49.4から上昇した。企業が需要維持のためにコスト上昇圧力を吸収しようとしたため、サービス単価のインフレ率は全体的に停滞した。
調査を委託されているIHSマークイットのエコノミストは、先行きについて、ウクライナ紛争の影響や、中国の厳格なロックダウンなどの措置がサプライチェーンやコスト、需要に及ぼす影響がより懸念されると指摘した。
(杉山健太郎)
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