(香港株式市場のリポートを追加します) [上海 27日 ロイター] - 中国株式市場は反発。一時2年ぶり安値を付けたも のの、当局が経済成長を優先し、厳格な新型コロナウイルス規制を微調整するとの期待で 切り返した。3月の工業部門利益の伸び加速も支援材料となった。 上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数 終値は111.416ポイント(2.94%)高の3895.536。前場に 2020年4月以来の安値を付ける場面もあった。 上海総合指数終値は71.8563ポイント(2.49%)高の2958. 2820。 人民日報は、新型コロナウイルス感染を徹底的に封じ込める方針を改めて示したが、 現段階での目標はウイルスや病気よりも「流行の排除」とした。 これについて、ピンポイント・アセット・マネジメントは「当局がウイルスや感染症 を完全に排除することはできないと認識した可能性がある。そうだとしたら、政策スタン スのかすかながら重要な変化だ」と述べた。 スタンダード・チャータードは、政府の最高意思決定機関が今週の会議で成長を優先 する方針を決定するとの見方を示した。「減税やインフラ投資の補強策として与信支援に 焦点が当たる可能性がある」という。 上海証券取引所の新興ハイテク企業向け株式市場「科創板」の科創板50指数<.STAR5 0>は4.4%高、深セン証券取引所の新興企業向け市場「創業板(チャイネクスト)」指 数は5.1%上昇した。 香港株式市場は横ばいで引けた。他のアジア株式市場は全般に軟調だったが、本土株 の上昇が支援材料となった。 ハンセン指数終値は11.65ポイント(0.06%)高の1万9946.3 6。ハンセン中国企業株指数(H株指数)終値は38.60ポイント(0.57 %)高の6786.02。 ハンセンテック指数は1.7%高。工業株が2.7%高。 不動産株は1.3%安。経営難に陥った中国の不動産開発大手、中国恒大集 団の主要子会社である恒大地産集団は、同社の元建て社債を保有する債権者が 、27日が期日の利払い総額5億7400万元(8800万ドル)の6カ月延長を了承し たと明らかにした。 中国 終値 前日比 % 始値 高値 安値 上海総合指数<.SSE 2,958.282 + 71.856 + 2.49 2,866.81 2,959.1781 2,863.6497 C> 0 3 61 前営業日終値 2,886.425 7 CSI300指数< 3,895.536 + 111.4 + 2.94 3,758.08 3,895.731 3,757.086 .CSI300> 16 4 前営業日終値 3,784.120 香港 終値 前日比 % 始値 高値 安値 ハンセン指数 19,946.36 + 11.65 + 0.06 19,723.46 20,053.11 19,665.49 前営業日終値 19,934.71 ハンセン中国株指数<.HSCE 6,786.02 + 38.60 + 0.57 6,682.30 6,826.78 6,657.40 > 前営業日終値 6,747.42 (リフィニティブデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
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