[シドニー 13日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルが週間で、大幅な下げを記録する見通しとなっている。中国の経済見通しを下方修正する動きや人民元の下落が圧迫要因。
豪ドル/米ドルは0.6870米ドル近辺で推移。オーバーナイトでは1.2%下落し、今週の下落率は2.8%に達していた。前日は一時、0.6829米ドルまで下げ、2020年6月以来の安値を記録。少なくとも0.6777米ドルまでさらに下落する可能性がある。
NZドル/米ドルは0.6240米ドル近辺。前日には0.6219米ドルまで下げ、今週の下落率は2.4%となっていた。心理的な節目水準の0.6000米ドルまでチャート上の支持線はほとんどない。
豪ドルは対円でもオーバーナイトで2.4%下落。安全資産への逃避が広がっていることを示した。
中国の新型コロナウイルス関連規制の影響でコモディティー(商品)価格が下落していることも重しとなっている。
JPモルガンは今週、中国の経済成長予測を下方修正し、今四半期の国内総生産(GDP)は年率で1.5%減少する見込みだとした。
安全資産への逃避を背景に、豪3年債先物は今週25ティック上昇し、97.080と、10年ぶり安値の96.675から回復している。
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