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〔アングル〕米中間選挙、共和党勝利ならTPP交渉で進展も
2014年6月17日 / 06:32 / 3年前

〔アングル〕米中間選挙、共和党勝利ならTPP交渉で進展も

[16日 ロイター] - 11月に実施される米中間選挙で共和党が上下両院の過半数を占めれば、米企業は環太平洋連携協定(TPP)などいくつかの重要な貿易協定交渉で進展を期待できそうだ。

現在上院の過半を握る民主党は、労働組合を支持基盤にしており、自由貿易が米国の雇用を損なうと懸念している。ただ、共和党が上院を制せば、オバマ大統領と共和党指導部が推し進める貿易協定を阻止するのは困難となるだろう。

世論調査会社は現在、中間選挙で共和党が上院を制する可能性は十分あるとみている。そうなれば共和党が引き続き下院を牛耳ることが確実視される中、同党が上下両院の過半数を占めるのは2006年以来となる。

共和党議員は、草の根保守派運動「ティーパーティー(茶会)」系の一部議員が慎重な姿勢を示しているものの、総じて貿易協定に前向きであり、上院と下院の多数派が異なる「ねじれ」が解消されれば、TPPや欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)にとってポジティブだ。これら貿易協定では、農産物や化学薬品、自動車部品といった輸出業者などが恩恵を受けるとみられている。

共和党はまた、シェールオイル・ガスブームを背景に、エネルギー製品の欧州やアジアへの輸出許可拡大も後押ししそうだ。日本は液化天然ガス(LNG)の最大の輸入国だが、米国からの輸入は現在行っていない。

ストラテガス・リサーチ・パートナーズ(ワシントン)の政策リサーチ部門責任者、ダニエル・クリフトン氏は「ねじれ解消が妥協をもたらすだろう」と述べた。

オバマ大統領に強力な通商交渉権限を付与する「貿易促進権限(TPA)」法案も共和党が議会の多数派を占めれば通過しそうだ。同法案はTPP交渉の弾みになるとみられるが、上院民主党のリード院内総務が反対している。

ピーターソン・インスティチュートの推計によると、TPPによる米輸出額の増加幅は年間約1240億ドル。クリフトン氏は「80年ぶりに(一定の)米農産物を日本に輸出できるようになる」と述べた。

ただ、日本が牛肉や砂糖、乳製品などの輸入に対する一定の障壁を維持しようとしていることに一部の米農家が反発しており、関税が十分に引き下げられなければ、共和党の反対を招く可能性もありそうだ。

 (David Gaffen記者 執筆協力:Andrea Shalal-Esa in Washington 翻訳:川上健一 編集:吉瀬邦彦)

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