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〔アングル〕ポルトガル銀行問題は「凶兆」か、怯える投資家
2014年7月14日 / 04:18 / 3年後

〔アングル〕ポルトガル銀行問題は「凶兆」か、怯える投資家

[13日 ロイター] - 今年に入ってほぼ好調に推移してきた世界の金融市場。気の緩んでいた投資家に先週、ポルトガル民間銀行バンコ・エスピリト・サント(BES) の経営問題が襲いかかった。

BESの市場への影響は結局長続きせず、市場はすぐに落ち着きを取り戻した。ただ、BES問題を受けた一部のリスク資産の混乱ぶりは、不吉な前兆なのかもしれない。

BESの経営問題浮上に欧米の株式市場が敏感に反応したのは、欧州の銀行セクターに他にも問題があるのではないか、との連想からだ。

BES問題はさらに、さまざまな分野で積み上がっていた過剰な投機を露呈させることにもなった。例えば、資産も収入もないのに、時価総額が64億ドルにまで膨れ上がったCYNKテクノロジー は取引停止に。スペインのワイヤレスプロバイダー、ゴーウェックス は、大規模な会計スキャンダルの末に、突如として破綻した。

さらに、最近米国で新規株式公開(IPO)を実施した一部銘柄は振るわず、プエルトリコの債務問題悪化もちらつく。「潮が引いた時、初めて誰が裸で泳いでいたか分かる」というウォーレン・バフェット氏のかの有名な投資格言を今こそ思い出してみるべきなのかもしれない。

カール・アイカーン氏は、10日の電話インタビューで「米株相場に対して用心すべき時だと思っている。今年は素晴らしい年だが、私は買い入れ銘柄に関しては、非常に選別的になっている」と語っている。

そもそも、BES問題が注目される前から、世界の市場が神経質になっていたことも確かだ。米連邦準備理事会(FRB)が債券買い入れプログラムを停止し、利上げに転じたとき、市場や経済は耐えられるのか。

こうしたセンチメントに、BES問題が冷や水を浴びせた。米小型株は先週、4%超下落し、週間では2年超ぶりの大幅な下げを記録。

影響は株式市場だけにとどまらず、スペインのバンコ・ポピュラールは起債を延期。ギリシャは国債入札で予定額の半分しか調達できなかった。

<一時的な調整か、相場急落の前兆か>

今回の騒動をめぐり不透明なのは、一部の高リスク資産が一時的、小幅に調整したにすぎないのか。それとも、何らかの劇的な展開の前触れなのか。

市場関係者らの一部は、今後調整が起こると確信している。

レイモンド・ジェームズ・フィナンシャルのチーフ・インベストメント・ストラレジスト、ジェフリー・ソート氏は「ポルトガル、ウクライナ、ロシア、FRBのどれもきっかけになりうる。市場は少なくとも一服、もしくは10─12%は下落してもよい時期だ」と話している。

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