July 30, 2014 / 5:17 AM / 4 years ago

ブライトスターと一体経営、海外展開強化へ=ソフトバンクC&S社長

[東京 30日 ロイター] - ソフトバンク グループでIT関連製品の製造・販売を手掛けるソフトバンクコマース&サービス(C&S)の溝口泰雄社長は29日、米携帯端末卸売大手ブライトスターとの連携について「通信にかかわる面白い事業がいくつか出来上がっており、ブライトスターを通じて海外に持っていきたい」と意欲を示した。具体的提案に入り相手先のキャリアと協議していることを明らかにした。

ロイターのインタビューで述べた。

同社はADSLサービスを提供するソフトバンクBBのC&S事業を分割して4月1日付で設立。同時に行ったグループ再編により、2014年1月にソフトバンク子会社となったブライトスターの傘下に入り、現在は一体運営を始めている。

詳細は以下の通り。

──C&Sを設立してから3カ月が過ぎた。

「メーカーから仕入れてパートナーに売るというICTディストリビューション事業やスマートフォン(スマホ)ケースなどを自ら手掛けるセレクション事業など4事業を展開しているが、マーケットは大きく変わってきており、それに合わせて事業構造も変えていきたい。例えばソフトウェアは単に流通にとどまらずサービス化されてくるので、いかにサービス事業として拡大していくかが重要だ」

「ベースになっているのはICTディストリビューション。いまIT(PC)市場は活性化しているようなイメージはないかもしれないが、実はITはベースのインフラなので、これがなくなることはない。モバイルが出ようが、バックヤードのITというのはビッグデータが出てきてさらに拡大していくだろう。最近、米VMware と提携したが、仮想化にしてもしかりで、プラスアルファの新しいマーケットが出てきているので、ここは強化していく」

「ただ、ものすごく大きくなってきているのは、モバイルマーケットだ。利益ベースでは、もうITと半々くらいまで伸びてきている。これをさらに伸ばすためにグローバルビジネスを(売上高に)上乗せしようと、ブライトスターと一緒になった」

「ソフトバンクは通信で非常に多くの商品、端末を出している。自動車では周りのパーツが自動車を面白くするが、われわれもメーカーになってそういった事業を一緒になってやっていく。通信事業とのコラボレーションをやっていくセレクション事業はモバイルに合わせて成長しており、倍々ペースで伸びている」

──米ブライトスターとの協業はどの程度進んでいるのか。

「ブライトスターは世界50拠点以上、100カ国以上でサービスを提供しており、顧客に多くのキャリアなど抱える世界一のモバイルディストリビューターだ。一方、われわれはどちらかというとITプラスモバイルという感じで、これはかなり補完し合える。会社にブライトスターのメンバーが常駐し始めており、ブライトスターの事業部も作った。通信にかかわる面白い事業がいくつか出来上がっており、ブライトスターを通じて海外に持っていきたい。もちろんブライトスターのサービスも日本に持ってくる」

──具体的には。

「われわれはモバイルアクセサリーを作って、日本で成功した。売っている端末は世界共通なので、これは海外でも売れるはずだ。アクセサリーと言っても、いろいろある。マーケットが一番大きいのはケースだが、それ以外にもウェアラブルなどの周辺機器もある。いまスマートトイといって、スマホなどを利用したおもちゃにも取り組んでいる。差別化していく要因として、こうした周辺機器は重要だ」

「コンテンツのデジタルデリバリーやセキュリティも有望だろう。セキュリティサービスはソフトバンクモバイルと一緒にやっておりノウハウがある。デジタルデリバリーの仕組みはすぐにでも商売になる。すでに複数の問い合わせが来ていて、具体的提案に入っている。相手も大きなキャリアなので、きょう提案してあすサービスができるというものではないが、現在はそれぞれのキャリアと詰めているところだ」

──ブライトスターのサービスで日本に導入できそうなものはあるか。

「スマホの下取りサービスだとか、サプライチェーンだとか、保険系のサービスだとか、ファイナンス系のサービスだとかいっぱいある。日本は特別なクオリティの高さがあるので、日本らしいサービスに仕立て上げながら、何をやるのかいま検討している最中だ」

──収益計画は。

「現在の売上高はだいたい3000億円くらいで、(分離前から)ずっと増収増益できている。収益計画はオープンにはしてないが、早い規模で伸ばしたい。いまはマーケットが一番いい時。日本の端末市場は少し伸びなくなってきていることはあるが、マーケットはPCのマーケットに比べたら格段に大きい。同じものが世界中で売れるチャンスがある。ネットワークを見ると、海外が日本の速さに追いつくのは大変だ。これは裏を返せば日本と同じビジネス機会が世界中にあるということでもある。早い時期に大きくなっていくと思っている」

「SaaS(Software as a Service)のセキュリティサービスは2013年度末の課金ライセンス数が500万件にのぼるが、すぐに1000万件になるだろう」

──今後の事業展開について。

「もっと日本のメーカーに世界に行ってほしいと思っている。昨年米国で様々なメーカーと会ったが、彼らは世界中に売ろうとしている。これに対して、日本のメーカーはマインドがガラパゴスになっていることも少なくない。ワールドワイドの大きいマーケットで生産した方が絶対にコスト競争力が出る。せっかく良い商品を作っているのに世界展開をしないために負けてしまう。もっと気軽に世界展開をできる仕組みを提供したい」

「現在は孫正義社長の言う海外の成功例をいち早く日本に持ち込むタイムマシーン経営の逆が起きている。通信速度は日本の方が速いので、日本でできたものがこれから海外で普及していくはずだ。今回ブライトスターと一緒になったら、何人かのベンチャーからは世界に行きたいという相談も来た。外に出していくようなパスを作ってあげたい」 (志田義寧 笠井哲平)

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