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三井住友信託銀がみさき投資と業務資本提携、対話型投資に広がり

[東京 2日 ロイター] - 三井住友信託銀行は2日、独立系資産運用会社、みさき投資(東京都港区)と業務資本提携したと発表した。同社に10%程度出資するほかファンドへの投資や人材も派遣し、投資先企業とのエンゲージメント(対話)ノウハウを吸収する。ファンドが投資先企業との対話を通じて企業価値向上を目指す「エンゲージメント・ファンド」が拡大の兆しを見せてきた。

三井住友信託銀行はみさき投資の運用する「みさきエンゲージメントファンド」に投資する。投資額は約30億円とみられる。人数は確定していないが同社に人材も派遣するほか、国内外の投資家にファンドのマーケティングも共同で行う。

みさき投資は、経営陣との対話を通じて投資先企業の成長戦略を策定したり、資本生産性や企業価値の向上を目指しながら、中長期の運用を手掛けるファンド。昨年10月から「みさきエンゲージメントファンド」の運用を開始し、10銘柄超に投資している。

みさき投資をめぐっては、三井住友アセットマネジメント(東京都港区)も昨年10月、業務資本提携を行い人材も派遣している。

日本の機関投資家は、株価指数に連動した運用を目指すインデックス運用が大勢を占め、投資先企業に株主として経営戦略などの提言をする存在ではなかった。

しかし、「日本版スチュワードシップ・コード」や公的年金の運用改革など、企業経営と株式投資のあり方が変わるきっかけとなる施策が相次いで導入され、パッシブ運用が主体の日本の機関投資家も株主としての役割を求められるようになっている。

江本恵美、安藤律子

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