July 17, 2015 / 2:47 AM / 3 years ago

緩やかなドル高、調達通貨としての円の魅力減退=来週の外為市場

[東京 17日 ロイター] - ギリシャにまつわる懸念が一段落する外為市場では、市場の関心が米国のマクロ経済情勢に向けられそうだ。9月の米利上げシナリオを徐々に織り込むなかで、緩やかなドル高を予想する向きが多い。

ただ、ドル/円では28日から米ハワイ州で始まる環太平洋連携協定(TPP)交渉参加12カ国閣僚会合も控えていることや、最近のレンジの上限に迫っていることなどから、上昇余地が他の通貨ペアに比べて限定されそうだ。

予想レンジはドル/円が123.50―125.00円、ユーロ/ドルが1.0800―1.0950ドル。

<ドル高でもドル/円では慎重>

来週の外為市場では、ドルや英ポンドなど、利上げが見込まれる通貨が買われる一方で、15日に利下げしたカナダドルや6月に利下げしたニュージーランドドルなどが売られる展開が予想される。

目先の追加緩和が見込まれない円については、円安が勢いづく余地は限定されるという。

「日本の経常収支バランスが改善するなかで、調達通貨としての円の魅力は薄れている。以前に見られたような株買い・円売りの流れも後退している」とJPモルガン・チェース銀行、チーフFX/EMストラテジストの棚瀬順哉氏は述べる。「ドル高要素」のみでドル/円の上昇モメンタムを拡大するのは難しいという。

さらに、月末にTPP会合を控え、「ドルの上昇が前回高値(125.86円)を超えて勢いづくような場面では、日米当局からけん制が出てもおかしくない」と同氏はみており、ドル/円の上昇は慎重に留まる可能性が高いという。

<VIXの落ち着きとユーロ安>

米国株価のボラティリティを示す指標であると共に、グローバルに活動する投資家の不安心理を表すVIX 、別名「恐怖指数」は、9日に20.05まで上昇し5カ月ぶり高値を付けたが、足もとでは、ギリシャをめぐる不透明感の後退で、12付近まで低下している。

ユーロは10日、1.1216ドルと10日ぶり高値を付けたが、ギリシャに対する市場の不安が後退するにつれ、売り戻されて目下1カ月半ぶりの安値圏にある。

特に、金融政策の方向性の差異が顕著なユーロ/英ポンドでは、2007年11月以来のユーロ安/英ポンド高の0.6940ポンド付近まで下げが加速している。

市場では「(来週も)ECBトレードなどで、ユーロが下方向に行きやすい状況に変化はないだろう」(外為アナリスト)との声が聞かれる。

7月20日から始まる週の主な経済指標・イベントは、21日に日銀と豪中銀の金融政策決定会合議事要旨、22日に英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨、6月の米中古住宅販売件数、23日にニュージーランド準備銀行政策金利発表、24日に6月の米新築住宅販売件数などがある。

為替マーケットチーム

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below