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[東京 6日 ロイター] - JTは6日、加熱式たばこ「プルーム・テック」について、2018年は2億パック(40億本)の販売を目指すとした。18年末までに5億パック(100億本)に製造能力を引き上げる。これまで上期中としていた全国販売は、供給に万全を期すため、9月に後ずれさせる。また、低温加熱の「プルーム・テック」の拡販に加え、高温加熱タイプに参入、シェア向上を図る。2020年末までにリスク低減製品(RRP)市場でシェア40%を目指す。
寺畠正道社長は会見で、加熱式たばこ市場での高温加熱タイプへの参入について「18年末から19年頭にかけて、プルーム・テックの伸びや市場動向をみながら、新製品投入の計画を実行したい」と述べた。このほか、プルーム・テックの進化版を開発していることも明らかにした。
加熱式たばこを含むRRP市場は「引き続き成長する」とみている。このため、18―20年の3年間でRRPに1000億円以上を投資する計画。
JTは、2018年のRRPのたばこ市場に占めるシェアは23%程度になるとみている。
加熱式たばこ市場では、フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)の「アイコス」が先行している。アイコスは「高温加熱タイプ」。
JTは、2017年に「プルーム・テック」のデバイスの販売が100万台を突破したという。
加熱式たばこの急速な拡大もあり、紙巻たばこの販売数量減が続いている。JTの国内紙巻きたばこの販売数量は、2017年に929億本(前年比12.5%減)と、民営化以降初めて1000億本を割り込んだ。18年も同16%後半の大幅な減少を見込んでいる。 (清水律子)