March 2, 2018 / 1:46 AM / 7 months ago

再送-株式こうみる:米発の株安、パウエル発言にトランプ保護主義が追い打ち=三菱UFJモルスタ証 藤戸氏

(検索コードを修正しました)

[東京 2日 ロイター] -

<三菱UFJモルガン・スタンレー証券 投資情報部長 藤戸則弘氏>

きょうの株価の大幅安の根底にあるのは、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のタカ派な議会証言だ。米長期金利の上昇を眺めて、米ダウは過去3日間で1100ドル下げた。現状の景気は強く、インフレ率は上昇する見込みで、最近の相場の乱調は実体経済に影響しないと述べた。

金融経済情勢は本来、グレーの部分がある。グリーンスパン元議長のように、リスクヘッジする文言を散りばめて結局、何が言いたいのか市場で解釈が揺れるというのが過去のFRB議長の通例だ。ところが、パウエル氏は弁護士出身なためか、論旨一環、明瞭に述べた。イエレン前議長のハト派路線を継承するとみられていたのが一転、市場は年4回の利上げを一気に織り込みにいっている。足元では、12─1月に新築・中古とも住宅統計がマイナスとなっており、長期金利上昇のネガティブ影響が見受けられる。オートローンによる自動車業界への悪影響もしかりだ。

リスク警戒が高まっていた中で、トランプ米大統領の保護貿易主義スタンスが追い打ちをかけた。さらに鉄鋼やアルミで関税引き上げとなれば、ユーザー企業はコストアップするため、その分を企業が負担するか、最終価格に転嫁するしかなくなる。前日の米市場では、鉄鋼株が買われた一方、自動車などユーザー企業の株価が下落した。今は中国やメキシコに向かっている米国の矛先が、日本に向かないとは限らない。これまでにトランプ大統領は、日本が自動車輸入に関して非関税障壁を設けているとの認識を示している。

欧州での政治リスクもくすぶっており、目先の日経平均は、年初来安値の2万0950円を巡る攻防が焦点だ。これを割り込むなら、いったん2万円をうかがう場面もあり得る。アルゴリズム売買によって、一方向の流れが強まりやすいためだ。ただ、日本株はバリュエーション面から見て引き続き割安だ。年度が切り替われば外国人投資家が改めて日本株投資に積極的になる傾向もある。短期的には慎重にならざるを得ないが、4月以降の中期的な視点を踏まえれば、今の株安は買い場といえるだろう。

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