[6日 ロイター] - 6日の東南アジア株式市場は強弱まちまちとなった。前日大幅下落したホーチミン市場が大幅反発したほか、シンガポール市場は6営業日ぶりに反発して引けた。
トランプ米大統領が表明した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置について、与党内から撤回を求める圧力が強まる中、投資家の「貿易戦争」への懸念が弱まり、きょうのアジア株は上昇した。
ホーチミン市場のVN指数は2.45%高の1120.29で引けた。
ベトナム不動産開発大手のビングループが上昇を主導し、4.8%高。ベトナム外商銀行(ベトコムバンク)も4.7%上伸した。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は1.55%高の3491.92で終了。銀行株が上昇を主導し、UOB銀行とOCBC銀行がそれぞれ2%超値上がりした。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは5営業日続落、終値は0.31%安の8360.22。きょう発表された2月のフィリピンの消費者物価指数(CPI)上昇率は前月を上回った。マニラを拠点とする証券会社アジアセック・エクイティーズのアナリスト、マニー・クルーズ氏は、このCPIを受けて中央銀行が3月の政策会合か、少なくとも近いうちに政策金利を引き上げる可能性があると述べた。
不動産大手アヤラ・ランドが下落を主導し、1.1%安。食品・飲料大手ユニバーサル・ロビーナは2.1%安。
ジャカルタ市場の総合株価指数は0.77%安の6500.111で引けた。一時は0.6%上昇していた。消費者関連株が特に値下がりし、ユニリーバ・インドネシアは2.7%安、国営ヌガラ・インドネシア銀行(BNI)は3.9%安。
バンコク市場のSET指数は5営業日続落、0.54%安の1799.06で終了した。午後の取引で売りが目立った。エネルギー株が下落を主導し、エナジー・アブソルートが15.9%急落した。
クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.31%高の1848.37で引けた。 (アジア株式市場サマリー)
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