(内容を追加しました) [13日 ロイター] - アジア新興国通貨は小幅下落。米連邦公開市場委員会(F OMC)の結果を控え、連邦準備理事会(FRB)のタカ派的な姿勢が域内資産に影響を 及ぼし、資本流出拡大につながる可能性への警戒感が広がっている。 FOMCでは0.25%ポイントの利上げが見込まれているが、投資家は今後の利上 げペースに関する手掛かりを得ようとFOMCメンバーの金利予想を示すドットチャート に注目している。 アクシトレーダーの首席市場ストラテジスト、グレッグ・マッケナ氏は「FRBの利 上げとバランスシート縮小が新興国市場を圧迫している。FRBの積極姿勢で一段と圧力 が強まるだろう」と語った。 インドルピーは0.2%安。前日発表された5月の消費者物価指数(CPI )が前年同月比4.87%上昇と、4カ月ぶりの高水準となったことから物価圧力を巡る 懸念が高まった。 マレーシアリンギは0.15%安。株安や原油価格の下落、海外資金の流出が 背景。 フィリピンペソは高インフレへの懸念から2006年6月以来の安値を付け た。フィリピン中央銀行は13日、来週の金融政策決定会合では足元のインフレだけでな く将来のインフレを引き起こす可能性のあるすべての要因を検討する方針を示した。 投資家は、14日の欧州中央銀行(ECB)理事会にも注目している。同会合では大 規模な資産買い入れプログラムの縮小を開始する意向が示される可能性がある。 メイバンク(シンガポール)の外国為替調査責任者は、リポートで「われわれはイン フレが再び加速する兆候が見られるまでECBは時期尚早に緩和縮小の決定にコミットし ない可能性があるとみているが、タカ派的な現状維持でもユーロの支援材料になるだろう 」と指摘した。 0530GMT(日本時間午後2時半)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以 下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前 日NY市場引け値。 urrency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 110.620 110.36 -0.24 Sing dlr 1.337 1.3361 -0.04 Taiwan dlr 29.868 29.860 -0.03 Baht 32.100 32.075 -0.08 Peso 52.990 52.95 -0.08 Rupee 67.565 67.48 -0.13 Ringgit 3.994 3.988 -0.15 Yuan 6.403 6.4040 +0.01 *Indonesian and S.Korean markets are closed for holidays Change so far in 2018 Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 110.620 112.67 +1.85 Sing dlr 1.337 1.3373 +0.04 Taiwan dlr 29.868 29.848 -0.07 Korean won 1077.200 1070.50 -0.62 Baht 32.100 32.58 +1.50 Peso 52.990 49.93 -5.77 Rupiah 13925.000 13565 -2.59 Rupee 67.565 63.87 -5.47 Ringgit 3.994 4.0440 +1.25 Yuan 6.403 6.5069 +1.62 (覧ください)