(情報を更新しました) [24日 ロイター] - アジア新興国通貨は下落している。世界的に債券利回りが上昇したことなど が背景。 人民元が最も下落し、1年超ぶり安値。トレーダーらは中国で金融状況が一段と緩和される との見方を示している。 トランプ米大統領の批判にもかかわらず連邦準備理事会(FRB)は利上げを継続する公算が大きいと の見方から、米10年債利回りが5週間ぶりの水準に上昇。アジア市場の地合い悪化につながった。 みずほ銀行の外為ストラテジストは「アジア通貨の下落は、中国人民銀行(中央銀行)が緩和バイアス を示しているとの見方や貿易を巡る報復合戦の激化が背景にある」と指摘した。 前日まで4営業日続落のインドネシアルピアはこの日も一時0.48%安。2年半以上ぶりの安 値を付けた。 韓国ウォンと台湾ドルはいずれも対ドルで0.2%安。 タイバーツ、フィリピンペソ、インドルピーはそれぞれ0.1%安。 前日は上昇していた人民元は下落し、2017年6月以来の安値。 人民銀行は23日、期間1年の中期貸出ファシリティー(MLF)を通じて金融機関に約743億60 00万ドルを供給した。この日償還期限を迎えるMLF融資はなかったため、供給は想定外だった。[nL4N1 UJ1JB] みずほ銀行の外為ストラテジストは、人民銀行がより緩和的な金融状況を促進する方向に傾いたことを 示唆していると述べた。 中国国務院が一段と積極的な財政政策を進める意向を示したことなどを背景に、中国国債利回りは上昇 した。 人民銀行はこの日の人民元の対ドル基準値(中間値)を1ドル=6.7891元と、201 7年7月11日以来の元安水準に設定した。前日基準値(6.7593元)に対しては298ポイント(0 .44%安)の元安水準。 0542GMT(日本時間午後2時42分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場は以下の通り。 *Previous dayは各通貨のオンショア市場引け値。ただし円とシンガポールドルは前日NY市場引け値 。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 111.280 111.33 +0.04 Sing dlr 1.366 1.3651 -0.05 Taiwan dlr 30.688 30.645 -0.14 Korean won 1135.100 1131.4 -0.33 Baht 33.460 33.43 -0.09 Peso 53.491 53.411 -0.15 Rupiah 14540.000 14485 -0.38 Rupee 68.940 68.86 -0.12 Ringgit 4.065 4.061 -0.10 Yuan 6.814 6.7855 -0.41 Change so far in 2018 Currency Latest bid End 2017 Pct Move Japan yen 111.280 112.67 +1.25 Sing dlr 1.366 1.3373 -2.09 Taiwan dlr 30.688 29.848 -2.74 Korean won 1135.100 1070.50 -5.69 Baht 33.460 32.58 -2.63 Peso 53.491 49.977 -6.57 Rupiah 14540.000 13565 -6.71 Rupee 68.940 63.87 -7.35 Ringgit 4.065 4.0440 -0.52 Yuan 6.814 6.5069 -4.50 (