(表のレートを更新しました) [ニューヨーク 1日 ロイター] - 30年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.50 3.1305% 前営業日終値 100*26.50 3.0820% 10年債(指標銘柄) 17時05分 98*29.00 3.0045% 前営業日終値 99*08.00 2.9640% 5年債(指標銘柄) 17時05分 99*13.50 2.8751% 前営業日終値 99*17.50 2.8480% 2年債(指標銘柄) 16時33分 99*28.50 2.6816% 前営業日終値 99*29.25 2.6690% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月限 142*07.00 142*31.00 Tノート先物9月限 119*05.50 119*13.50 米金融・債券市場では10年債利回りが上昇し3%の大台を突破、2カ月半ぶりの高 水準を付けた。財務省が今後数カ月で入札規模を拡大すると発表したことが材料となった 。 国債利回りは日本国債の動きにつられる形で序盤から上昇。日本の10年債利回りは 0.115%と昨年2月3日以来の水準に上昇した。日銀が午後2時の金融調節で、固定 利回り方式の国債買い入れ(指し値オペ)を見送ったことから、市場の一部から失望売り が出た。 こうした中、米財務省は今後数カ月間で全体の入札規模を拡大する方針を明らかにし た。財政赤字の増大や連邦準備理事会(FRB)のポートフォリオ縮小に対応する。具体 的には2年、3年、5年債を今後3カ月間で月額10億ドル拡大。また7年、10年、3 0年債は8月にそれぞれ10億ドル拡大した後、10月にかけて同水準を維持する。この 他、2年物変動利付債(FRN)も次回入札規模を10億ドル拡大する。10月から新た に2カ月物財務省短期証券(Tビル)を発行することも決めた。 10年債利回りは一時3.016%と、6月13日以来の3%超えとな った。国債の供給の伸びが需要を上回るとみられる中、10年債以外の利回りも上昇した 。 あるアナリストは、米財務省の発表よりも日本国債への大幅な売りが米国債相場に影 響したと指摘。オッペンハイマーファンズ(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO) 、クリシュナ・メマニ氏は「日銀を巡る思惑から日本国債のイールドカーブがスティープ 化すれば、その動きはそれぞれの主要国債市場に波及していくだろう」と述べた。 連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日、予想通りにフェデラルファンド(FF) 金利の誘導目標を1.75─2.00%に据え置くことを決定した。ただ、米経済は力強 いとの見解を示し、9月の次回会合で利上げを行う軌道から外れていないことを示唆した 。相場への影響は限定的だった。 30年債利回りは一時6.6ベーシスポイント(bp)上昇し3.14 8%。2年債利回りは一時1.7bp上昇し2.686%。 (い)