(表のレートを更新しました。) [ニューヨーク 4日 ロイター] - 30年債( 17時02分 93*15.00 3.3475% 指標銘柄) 前営業日終 93*31.50 3.3190% 値 10年債( 17時05分 97*12.00 3.1870% 指標銘柄) 前営業日終 97*19.00 3.1610% 値 5年債(指 17時00分 99*07.00 3.0450% 標銘柄) 前営業日終 99*10.00 3.0240% 値 2年債(指 16時10分 99*24.50 2.8721% 標銘柄) 前営業日終 99*25.25 2.8600% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12月 137*29.00 138*16.00 限 Tノート先物12月 117*27.50 118*04.00 限 米金融・債券市場では前日に続き国債が売られ、10年債利回りは 2011年5月以来の水準に上昇した。 この日の取引で、5日発表の9月の米雇用統計が予想より力強くな るとの見方が出ていることを背景に10年債利回りは3. 232%まで上昇。1日の上昇としては16年の米大統領選挙以来の大 きさとなった。 前日はISM非製造業総合指数とADP全米雇用報告が堅調だった ことで米国債の売りが触発され、利回りが大きく上昇。バンク・オブ・ アメリカ・メリルリンチ(バンカメメリル)が集計する米国債価格を反 映する指数は大きく下落し、1日としての下落は17年3月 以来の大きさとなった。 こうした中、米資産運用大手パシフィック・インベストメント・マ ネジメント・カンパニー(PIMCO)のグループ最高投資責任者(C IO)、ダン・アイバシン氏は、利回り上昇を受け米短期債の魅力が増 していると指摘。「短期的には利回りのボラティリティーは増大する」 としながらも、「われわれは売るよりも買う方に傾いている」と述べて いる。 明日発表の雇用統計では、時間当たりの平均賃金に注目が集まって いる。ナットウエスト・マーケッツのマクロストラテジスト、ブライア ン・ダインジャーフィールド氏は、「市場でインフレリスクに対する懸 念が高まっていることを踏まえると、明日の雇用統計の賃金上昇に関連 る部分が国債市場で現在見られている売りに大きな影響を及ぼす」と指 摘。BMOキャピタル・マーケッツの米金利ストラテジスト、ジョン・ ヒル氏は、時間当たり平均賃金が予想外の結果になった場合などは「最 近見られている国債の売りが一部反転する可能性がある」と述べた。 国債利回りは世界的に上昇しており、日本の国債利回りも上昇して いるほか、独10年債利回りも今年5月以来の高水準を付 けている。 米連邦準備理事会(FRB)は今年に入ってから3回の利上げを実 施。前日発表の米経済指標が堅調だったことで、12月に今年4回目と なる利上げを決定し、その後も引き締めサイクルを継続するとの見方が 強まっている。 (ーからご覧ください)