[東京 20日 ロイター] - S&Pグローバル・レーティングは20日、日産自動車の長期・短期発行体格付けと長期優先債券格付けを引き下げ方向の「クレジット・ウオッチ」に指定したと発表した。
日産が19日、カルロス・ゴーン会長が長年にわたり自身の報酬額を有価証券報告書に過少に記載していたほか、会社資金を私的に支出するなど重大な不正行為を行っていたと発表したことを受けたもの。今回の不正行為を受けたブランドイメージの低下によって同社の自動車販売台数が大きく落ち込み、2019年3月期と来期の収益性が現在の格付けで許容できる範囲を超えて悪化する可能性があるとした。
日産自動車の発行体格付けは「A/A─1」、長期優先債券(既発債)は「A」。