* 10月の米製造業新規受注は前月比-2.1%(予想:-2.0%)=商務省
* 10月の米製造業新規受注、輸送機器を除くベースで前月比+0.3%=商務省 (内容を更新しました)
[ワシントン 6日 ロイター] - 米商務省が6日公表した10月の製造業受注は前月比2.1%減と、2017年7月以来の大幅な落ち込みとなった。幅広い項目で受注が減った。市場予想は2.0%減だった。
9月の数字は当初発表の0.7%増から0.2%増へ下方改定された。
10月の前年同月比は8.3%増だった。
10月の前月比の内訳は、輸送機器が12.0%減で、17年10月以来の大幅なマイナスとなった。国防航空機が59.3%減少し、全体を押し下げた。民間航空機は22.2%減。自動車は0.1%減だった。輸送機器は9月に0.9%増加していた。
10月は一次金属や機械も減少した。一方、コンピューター・電子製品と組立金属製品、電機・家電は増加した。
民間設備投資の先行指標とされる、資本財から国防関連と航空機を除くコア資本財は横ばいだった。9月は0.6%減少していた。国内総生産(GDP)の設備投資に組み入れられるコア資本財の出荷は10月に0.3%増加した。9月は0.3%減だった。
設備投資は17年と18年初めに力強く伸びた後、18年第2・四半期から減速している。トランプ政権が1兆5000億ドル規模の減税政策を導入したにもかかわらず、設備投資は鈍化している。
アップルなどの一部企業は減税によって手にした現金を大規模な自社株買いに充てた。原油安も設備投資の抑制要因となっている可能性がある。