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再送-為替こうみる:米長期金利の低下行き過ぎ、米利下げは秋口から現実味=SMBC日興証 野地氏

(検索コードを修正しました)

[東京 17日 ロイター] -

<SMBC日興 チーフ為替・外為ストラテジスト 野地慎氏>

米10年国債利回りは前日一時2.35%台と7週間ぶりの低水準をつけた。米利下げの思惑が浮上していることが背景だが、ドル/円相場も米長期金利の低下で上値余地が限定されている。

しかし、最近の米長期金利の低下のピッチは少し速すぎるとみている。

昨年10月のピーク時との比較では米国株は安くなっているものの、水準的には依然高く、米家計において株価下落による逆資産効果が取り沙汰される状況ではない。また米国の消費は弱いが、雇用はまだしっかりしており、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを急ぐ必要性があるとも思えない。

年末、年度末までを見通せば、グローバル経済の落ち込みや米国経済の減速は秋口から本格化するとみており、米利下げは秋口から現実味を帯びるだろう。

トランプ減税のカンフル剤効果が賞味期限切れとなった米国では、10月くらいから米供給管理協会(ISM)の製造業景気指数が50を明確に下回り、物価も2%目標を大きく下回ると予想している。

中国の内需減退や新興国の景況感悪化に伴うグローバル経済の減速が主旋律となるなか、米国はリセッションを回避できず、米国株が本格的に下方調整する余地が高まろう。

英国の欧州連合(EU)離脱を巡って10月に英国政治の混迷が深まるなど、外部要因がカタリストとなって株価の本格調整がもたらされる可能性もある。

ドル/円相場も年末から年度末(2020年3月)にかけて、104円、102円と下値を切り下げていくとみている。

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